「よぉユリ男、偶然だな!こんな所で会うと思わなかったぜ」
「出て行け」
「おおー、のっけからそれか。悪いことは言わん、優しくしとけー?
オレのガラスのハートが傷付くぞー」
「気色の悪い事を言うな。何がガラスのハートだ。お前のハートなど、いいとこ防弾ガラスだろう」
「防弾ガラスねぇ・・・、そりゃ便利そうだ。
まー、こんな所で偶然とは言え久しぶりに会ったんだ、少し休ませて貰おーかな」
「偶然ではなく必然だろう!お前がこの時計塔の階段を上って私の所まで来ているんだからな」
「おおー、熱烈な口説き文句使ってくれるなー、ユリ男。
この出会いは、偶然ではなく必然だ!いいねぇ」
「〜っ〜っ!!だから気色の悪いことを言うなと言っている!それから、私を妙な呼び名で呼ぶな!」
「まーまー落ち付けってユリ男。オレはこのながーい階段を仮眠を取りつつ上って来たんだぞ?
ここはやっぱ喜んでくれとくべきでしょー」
「誰が喜ぶか!大体、仮眠を取る位ならば最初から上って来なければいいだろう」
「そろそろお前もオレの顔みたい頃だと思ってさー。・・・ふぁ・・・ねみぃ・・・つーか超だりぃ」
「だっ、誰がお前の顔なんか見たいか!っ、勝手に上がり込んでくるんじゃない」
「アアー?けどアリスの話じゃ、最近オレがここに顔見せねーから、
どうしてんのかユリ男が何気なく気にしてってことだったけどな」
「っ!?わっ、私は別にそんなことは口にしていない!
お前が相変わらずダラけた生活を送っているんだろうと言っただけだ!」
「おおー、何だ、やっぱりオレの話題出してるんじゃねーか」
「なっ!?」
「アリスが5時間帯前の夕方にここに来たって話は聞いてたんだけどさ、
話の内容までは聞いちゃいないぜ?いやいやいや、そーか、ユリ男、オレの話題を出しましたか」
「!お前と言う男は・・・!」
「アアー、ユリ男って、やっぱツンデレってヤツだな、きっと」
「はぁぁあああっ!?つ、つん・・・、何だ、その妙な言葉は!」
「アー、あれだ、お前みたいな・・・」
――――バンっ!
「ユリウス!!やっと辿りついたぜ!」
「・・・・・エース・・・・・、ハァ・・・また厄介な奴が増えた」
「よぉ!」
「あれー?じゃないか、久しぶりだなぁ!お前もここに来ていたんだな!」
「ついさっきだけどな。おかげで眠くて堪らねーとこなんだけどさ、
久しぶりだからユリ男と男同士の熱い友情について語ってたところだ」
「誰がだ!適当なことを言うな!」
「ええー?何だよ、それなら俺も混ぜてくれよー。二人だけでそんな楽しそうな話をするなんてズルイぜ」
「そーかそーか、エス男も混ざりたいか」
「あーまた俺のことをSって言う。止めてくれよ、俺は騎士なんだぜ?
他人を苛める様な真似はしていないって」
「と、言っていますが?」
「何故私に振るんだ。だがそうだな、こればかりはの意見に同意しない訳にはいかんな・・・」
「はい多数決ー、エス男決定〜」
「ええー!?酷いぜ、二人ともー。俺は全然納得いかないよ」
「まーそれはこの際置いといて、エス男、おまえ、ツンデレって言葉知ってるか?」
「ツンデレ?ああ、ユリウスみたいな奴のことだよな!!」
「なっ!!!???エース!!お前まで即答で意味の分からないことを言うな!」
「えー?だってツンデレってあれだろう?普段はツンツンして素っ気ないくせに、
好きになった相手や親しい相手にはデレデレっとした部分を見せちゃったりするって言う。
うん、やっぱりユリウスにピッタリだ!!あははははははっ!」
「おおー、さすがエス男、分かってるねぇ」
「なっ、何処がだ!私は誰に対してもデレデレなどしていない!」
「あ、ツンツンしているって言う部分は認めちゃうんだ!」
「アアー、定番の台詞もお前が言うとハマりそうだよなー」
「あ!俺それ知ってる!んーユリウスが言うなら、
『べ、別に私はお前の事など好きではない!』とかになる、アレだろ?」
「な゛っっ!!!!!!!!!!???????????」
「ははっ!いいねぇ、オレ、少し眠気覚めて来たかもしれねー」
「お前達は私を巻き込んで勝手におかしな話を進めるんじゃない!」
「ははははっ、そう怒るなってユリウスー。だってさ、ユリウス、アリスには結構デレちゃってるだろ?」
「な、何っ!?」
「この間頭を撫でてあげていたじゃないか。アリスの」
「そ、それはっ、だが別にデレデレしていた訳ではないぞ・・・!」
「ええー?そうかなぁ?あ、が居るから本当の事を言い難いんだろう?
そうだよなぁー、そりゃあアリスの恋人の前じゃ言えないよなー!
俺が悪かったよ!ユリウス。あはははははっ!」
「なっ、ちがっ、私はっ」
「アーはいはい、落ち着けーユリ男。安心しろ、オレはその位じゃ怒らねーから」
「へぇ、って結構心が広いんだな。
俺なら自分の恋人が他の男とこんな狭い場所で二人きりだって考えるだけで耐えられないけどなー。
ああ、もしかしてアリスを信じている、とか言っちゃうのか?」
「別にそこまでお綺麗には出来ちゃいねーですがね、
ただ、アリスは股がけ出来るほど器用な女じゃないからな。だからそんな動揺すんなー?ユリ男」
「わっ、私は動揺などしていない!大体していたとしても、それは全部お前達のせいだろう!」
「・・・なぁ、お前は彼女をどこかに鍵を掛けて閉じ込めて、
誰の手にも触れさせないようにしたいって思ったりしないのか?」
「アアー?それで?手足を縛りつけてでもーって?」
「ああ、そうだよ。そうすれば誰にも奪われる心配はないだろ?」
「・・・・エース、お前と言う奴は・・・」
「本当になー・・・」
「ああ!何だよ、二人とも!そんな目で見ることないだろう!?」
「まー、お前のは行き過ぎだとは思うけど、
オレだって全然そう言う事を考えちゃいねー訳じゃない・・・。
こう見えて嫉妬だってするし、独占欲だってありますよー?男の子ですから。
但し、・・・・・・・・・それを全部押し付けて、アリスを失っちまったら元も子もねーしな。
ある程度は我慢しようやーって思ってんだ」
「・・・・・・・・・・、無気力な様にしか見えないが、
一応まともな思考回路が一部のみとは言え作動している様だな」
「おー、お褒めに預かり光栄です。・・・・・・あふ・・・久々シリアスモード入って疲れちまったぜ・・・」
「格好いいなー、は。けどさ、俺、のある程度ってやつを壊してみたい気もするよ!ははははっ」
「ンー?まーそんときゃ、当然、全力でお相手するけどねぇ」
「・・・・・・・・・・お前たち、殺気を放つのは勝手だが、私の居ない所で争え!仕事の邪魔だ」
「ふぁ・・・あー、マジねみぃ・・・。ユリ男・・・ベッド借りるわ」
「何っ!?!勝手に梯子を上って行くんじゃない!」
「まぁまぁユリウス、面白い話も聞かせてくれたし、ベッド位貸してやれよ」
「何がだ!?私は、・・・おいっ・・・!」
「Zzz」
「じゃあ俺は久しぶりにユリウスの淹れた珈琲を飲ませて貰おうかな!」
「なっ!?お、・・・お前達は揃って・・・!全く!勝手にしろ!」
(END)
後書き
えー調子ぶっこきまくって4本目の男主会話夢です(笑)
取りあえず思い付いたネタは端から書いてしまえぃ!って感じになってます。
今回は時計塔コンビ。前半ギャグ一色なのに、後半いきなりエース黒モード入ってます
初の男主なのですが、こんな無気力感溢れる彼を気に入って下さった姫様が居て下さるようで(号泣)
いつかもっと作品数がたまって勇気が出たら(ここ重要)表に置きたいです。
あ、何か後書きから脱線し過ぎている。えーと、取りあえず、
エースと男主は別に仲が悪い訳じゃないんですが、結構前からエースの黒さを見抜いてた彼は、
何かと警戒している部分もあると思います。多分(執筆者もよく分かってない)
そしてエースは一体どこでユリウスがアリスの頭を撫でてたのを目撃してたかは聞かないお約束(・・・
ではでは、ここまでお付き合い下さった姫様!!!感謝の嵐、嵐です。誠に有難うございます
ブラウザバック推奨