「げ!」
「げ!」
「あれ?おっかしーなー。あの道を真っ直ぐ行ったら今度こそ時計塔広場に着く筈だったんだけど。
あ!双子君達じゃないか!偶然だな?どうしたんだ?こんな所で」
「偶然じゃないよ!ここは帽子屋屋敷なんだから僕達が居るのは当たり前だろう!」
「そうだよ!ここは帽子屋屋敷なんだから、僕達が居るのは当たり前だ!」
「ええっ!?ここ、帽子屋屋敷なのか!?」
「見れば分かるだろう!?本当に頭だけじゃなくて目も悪い奴!」
「そうだそうだ!お前の頭の中は完全におかしいよ!それと同じ位目もおかしいよ!」
「えー?俺、目はいい方だぜ?自然に囲まれている事が多いから、
遠くまで見渡す機会も多いしな!それに――――――――――――――」

「よぉ!エス男にダブルDじゃねぇか。珍しい組み合わせだな」

「げっ!?」
「げげっ!?」
「どうしよう!?兄弟!迷子騎士だけでも最悪なのに、また最悪なのが増えたよ!」
「ぼ、僕だってどうしようだよ!兄弟。よりによってコイツら二人が揃うなんて最悪も最悪、最悪過ぎるよ、兄弟」

「おおー、エス男、言われてんぞー?チビッコいじめるから嫌われるんだぞー?お前は」
「ええ!?俺は別に双子君達を苛めたりなんかしていないぜ?
それに、この場合、だって十分嫌がられているよな?ははははっ!」
「どっちもだよ!!お前らどっちも最悪なんだよ!この×××××(ピーーーー)男共め!」
「そうだよ、どっちも同じ位最悪で、どっちも同じ位嫌いなんだよ!この×××××(ピーーーー)男共!」
「二人とも相変わらずねっつれつー♪なぁエス男、嫌よ嫌よも好きの内って、この場合当てはまると思うか?」
「うーん、どうだろう?でも子供って好きな子は苛めたくなるっていうよな。
まぁ、俺はそっちやあっちの趣味はないからどっちにしろ御免だけど!ははははっ!」
「勝手に気持ちの悪いこと言ってるんじゃないよ!お前達なんか心の底から大嫌いだ!
××××(ピーーー)××(ピー)なくせに!」
「そうだそうだっ!隠すまでもなく迷子騎士や大馬鹿男なんか大嫌いだ!さっさとここから出て行けよ!」
「酷いな、二人とも。はどうだか知らないけど、少なくとも俺は××××(ピーーー)でも××(ピー)でもないぜ?
まぁ、でも今回は俺も急いでいるんだ。時計塔に行く道を教えてくれればここからすぐに立ち去るよ」
「時計塔への道なら今まで何度も何度も何百回も何万回も教えているだろう!?
どうしてそれで迷うんだよ!道順が全然違うって言っているじゃないか!」
「兄弟の言う通りだ!城から時計塔に行くのにどうして帽子屋一家の領土まで足を伸ばすのさ!?
かすりもしていないよ!道を覚える以前に記憶力の強化をしてから外出しなよ!」
「ははははっ!そう言いながら二人とも、
こうして斧を俺に向けて鍛錬に付き合って欲しいって態度で示してくれるってことは、
俺がこれに勝ったらまた道を教えてくれるんだろう?」


「・・・おーい、エス男、そいつらに稽古つけんのはいいけどさ、さっさと終らせてくれよ。
オレはお前と違って屋敷の中に用事があるんだからさ。このままじゃ中に入れない・・・こともねーけど、
オレは律儀だから門番の許可位は得ておきたいからな」
「お前に許可なんかしないよ!」
「そうだよ!僕らはお前を屋敷に入れる許可なんかしないよ!迷子騎士の後はお前を切り刻んでやるんだ!」
「アアー・・・、またダブルDは子供のくせにハードな寝かしつけがお好きなようで・・・。
でも今回は大人しくオレを屋敷に入れた方が身のためだぞー?何せ今回は―――――」

「ほらほら!俺との鍛練中に余所見をしている余裕なんかあるのか?
前よりは強くなっているけど、隙を見せている場合じゃないだろ?」
「っっ!!??この!!」
「わぁっ!!っ、コイツ!!」

「あふ・・・・ぁ・・・・、エス男〜、お前も急いでるんだったらそろそろ切り上げろよ。
オレ、このままだと確実に睡魔と一緒にランデブーだぞ」
「分かっているって!ほら、これで終わりだぜ!」
「ああっ!!!」
「あああっ!!!」
「ははははっ!今回も俺の勝ちだな!さぁ、道を教えてくれる約束だぜ。どの道を行けばいい?」
「ま、また負けた・・・」
「ま、また負けちゃった・・・」




「おっとー、おいおい、寝込み襲うなんて男として恥ずかしいぞー?チビッコ共」
「チビッコって言うな!!こんな場所で立って眠るなんてお前の方が恥ずかしいよ!」
「そうだよ!寝ている暇があったらお前もさっさとここからいなくなれよ!」
「お前達がオレを中に入れてくれるんだったらさっさとここから居なくなれるんだけどねぇ」
「入れてなんかやらないよ!大体今はひよこウサギも居ないんだ!お前がここに来る必要なんかないだろ!」
「落ち着けー、二人ともー。それにだ、そもそも今回の用事はエリ男には関係ねぇからさぁ」
「そんなこと僕達には関係ないよ!目障りだから消えろよ!」
「そうだそうだ!目障りだから消えろよ!」
「アアーあれだ、言っとくけど今回のオレ、お客さまなの。お前達のボスの」

「「っ!?」」

「お前達がオレの訪問を激しく歓迎し過ぎたことが知れたら、
減給と労働時間延長、どっちもあり得ちゃうかもよー?・・・ンー・・・ふぁあ・・・オレは心根の優しい青年だから、
この辺で止めてくれればその辺に関しちゃ何も言わねーつもりだけどー」

「「・・・・・・・・・・・・」」

「いいこ、いいこー。お兄さん感激ぃー。ってことで、またなー」

「っくっ!の奴、ムカツクよね!兄弟」
「うん、の奴、本当にムカツクよ!」


「さぁてと、本格的に眠くなる前に、ボスのお部屋に参るとするか」

(END)



後書き
おかしい、この男主は一応双子にはそれなりに懐かれているつもりだったのに、
これじゃあ明らかにエースと同じ扱いだ(笑)。
まぁ大好きなお姉さんを横取りしたにっくき相手、
みたいなところがあるのでこれでいいのかもしれませんが。
本当はブラッド、ペーター、ナイトメアとはまだ一度も絡ませてないのでその辺を出すつもりだったんですが、
思い付いたネタが絡ませやすいエースと双子でした(笑)。
ではでは、もう毎度毎度思うことですが、まさかの拙宅での男主夢にお付き合い下さいました、
貴重も貴重な姫様方、誠に有難うございます!!失礼しますー。


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