――赤い赤いワンダーランド。
真っ赤に染まった妄想の世界。
はもう、第三者では居られない――
―私は余所者の女と言うのに興味があるんだ。
ブラッドと深い仲になる直前。
彼はゲームと一語一句違わない口調でにそう言った。
そう、アリスに向かって言った台詞と同じことをそのまま。
仕方ないと言えば仕方ないわけだけど、つまりそれって、
と親しくなるのが早いか、アリスと親しくなるのが早いか、
そう言うことじゃないだろうか。
そしてより早く彼と親しくなって近づいた方が彼と『こう言う』関係になるってことで。
まぁ、それはホント仕方ないか。
元々明らかにここに居る筈じゃない人間はなんだし・・・。
それを分かりきっててこんな捻くれたことをゴチャゴチャと考えるなんて、
も大概この男に入れ込んでしまってる証拠だ。
結局嫉妬してるだけなんて、馬鹿らしい、イカレてる。
本気、最近のは救えない。
「私と二人きりだと言うのに、何を考えているのかな?お嬢さん。」
天井をぼんやりと眺めていたの視界に、スッ、と、ブラッドの姿が入ってくる。
を見下ろす彼は、いつものように意地悪く笑みを浮かべていた。
「・・・べつに、下らないこと。ホンット、下らないこと。」
「ほぉ・・・、つまり君は、目の前に居るこの私を無視して、
その下らない思考を働かせることを優先させたという事か。」
言いながら、ブラッドはのスカートをゆっくりと太股付近まで捲り上げた。
そして同時にの両足を割って、彼の長い足が絡められる。
そのいやらしい動作のひとつひとつがいちいち色気があって、
ムカつくほどに様になっていた。
「、私と居る時には常に私のことだけを見ていなさい。
君が不満に思わない程度の自由は与えている筈だ、
二人の時間に下らない思考を持ち込むんじゃない。
当然、他の男の事を考えるなんてことは論外だぞ?」
思わず鳥肌が立ちそうな程冷たい色をその目に滲ませて念を押すブラッド。
淡々と口にしている様で、彼の瞳はしっかりとを捕らえていた。
どこか子供染みた、男独特の独占欲。
それさえ彼から向けられるものなら中々心地いい、なんて思ってしまっている時点で、
はもうここのヤバイ住人達に染まってきている気がする。
第三者の視点で見ていたときは『有り得ないからこそ楽しい』と思ってた筈なのに、だ。
「今のにそんな余裕はないから安心して。」
無意識の内に苦笑してしまいながら、は珍しく素直な答えを返す。
ふっ、と、そこでブラッドの視線が和らいだ。
「余裕がないようにはまるで見えないがね。
今だってそうだろう、この状況で君は全く動揺すらしていない。」
「・・・・・・・・・今更動揺してどうすんの、大体ここで動揺した方がやましいことがあるみたいだし。」
「フッ、それはそうだな。」
言いざま、ブラッドはたった今肌蹴けさせたの胸元に唇を寄せる。
そして彼は胸の膨らみをなぞるように舌を這わせ、その先の突起を口に含んだ。
「・・・・っ・・・!」
「だがやはり私は不満なんだ、
君を私の体の一部にでも出来ないものかと考えてしまう時さえある。
そうでなくとも君を何処かに閉じ込めてしまいたいともね。」
「ブラッド・・・。」
少しずつ息を乱し始めるに、ブラッドの瞳が満足げに細められる。
彼は口に含んだ突起に少しだけ歯をたてた。
びくり。
の体が無意識に震える。
「出来るものなら、私以外の者など目に入らないようにしてやりたい程だよ、。」
甘く囁かれた台詞が、じんわりとの脳内を犯す。
まるでモルヒネみたいに。
―――イカレテル。
も、そして勿論あんたも。
狂気染みた愛情。
そんな言葉が頭を掠めた。
赤い赤いワンダーランド。
はもう、第三者では居られない。
乙女チックに酔いしれるほど可愛くはないけど、だからこそ性質が悪い。
他には何も、見えなくなるくらい、あんたをただ求めるようになってしまいそうで。
手を伸ばせばブラッドの体温が容易く感じられる距離。
このままもっと狂って行くのも悪くないと思えてしまう始末。
赤い赤いワンダーランド。
真っ赤に染まった妄想の世界。
どうかを飲み込まないで。
(終わり)
後書き
何だああああああああ!?この微妙にダーク風味な夢はああっ!?
そしてやっぱりブラッド微エロ決定な感じで(苦笑)
もういいや、この人きっとそう言うポジションなんだ(遠い目
では、ここまでお付き合い下さった姫様、有り難うございました!
失礼致します。