「何でだろうね、、アンタって、
俺のサディスティックな部分をすっげぇ刺激するんだよね。」
クルン。
クルン。
手にある銃を器用に回しながら、ボリスは心底楽しげな口調でに言った。
それはどこか、まるで母親にその日一日の楽しかった出来事を報告する子供みたいに。
「・・・・・・・・・・こっちはいい迷惑なんだけど。」
ぼそり。
本音を零す。
ボリスは笑顔のままに近づいてきた。
それから彼は片腕を伸ばし、の肩を抱き寄せる。
クルン。
クルン。
―ピタリ
「っ!」
冷たい銃口。
突然、ぴたり、と、の胸元に押し当てられた。
瞬時、の息が、止まる。
至近距離にあるボリスの瞳が、スッ、と、細められた。
「今、どんな気分?」
「・・・っ冗談でも、止めて・・・。」
一瞬、の声が掠れてしまった。
銃を突きつけられる姿なんか、テレビや映画、漫画なんかでしか見た事がない。
だからどこか現実味を帯びて感じないところもある。
けど、胸元に押し当てられた堅くて冷たい感触。
それがリアルにの恐怖心を煽る。
この銃が本物なのは知ってる。
ただし、使ってるのを見たのは『プレイヤー』としての立場の間だけだけど。
「銃の撃ち方を教えてあげよっか?大丈夫、簡単だよ。
ただし、標的はアンタ自身だから、最初で最後になっちゃうけどね。」
「ボリスっ・・・!」
が声を上げたのと一緒に、銃口がまた少し胸元に押し付けられる。
咄嗟にビクリと大きくの体が震えた。
彼の言ってることが、本気なのかも、冗談なのかも、分らない。
「、アンタの怯える顔、すげぇソソる。・・・今なら俺、一人でイケちゃうかもね。」
「なっ…!?」
「そんなこと勿論しないけど、アンタを食べてイカないとつまんないし。」
言いざま、ボリスがの唇に食らいつく。
それと同時にの胸元にあった銃が放され、
それを彼がテーブルの上に置いているのが視界の隅に入った。
「キスに集中してなよ、。じゃなきゃ本気でアンタを撃っちゃうかもしれないぜ?」
唇と唇。
ほとんど触れ合わせたままの状態でボリスがに囁く。
は素直に目を閉じた。
狂ってイカレテ。
この世界と同じ程、あんたとの関係は、ヤバイ。
(終わり)
後書き
ボリスとヒロインの関係はペーター相手と同じくらいダークになってしまいます。
帽子屋ファミリーと時計塔コンビ相手だとまだマシな気が…(笑
ボリスはアリスが相手だと虐められるのもまたいい、とか思っているみたいなので、
ヒロインに対しては一方的に虐め倒したい感じにしたんですけど、救われないな・・・。
ではでは、今回ここまでお付き合い下さった姫様に激しく感謝しつつ、失礼します。