自己中心的で我儘だし、横暴で傲岸不遜の最低野郎だわ!」
「・・・凄い権幕だな、アリス。今度は何があったんだ?」
「別に・・・何が有ったって訳じゃ・・・。ああ、屋敷から出るなとは言われわね。」
「ブラッドの独占欲の強さは一級品だからな。で?どの位の時間?」
「さぁ?百万回位時間が変わったら屋敷の門の前まで位は出して下さるかもね!」
「はははっ!それは言えてるな。」
「、笑い事じゃないのよ、・・・まったく。・・・ハァー・・・。」
「だが君のことだ、素直に従うつもりはない、そうだろ?」
「フン、当たり前よ。あの男の言うことをいちいち真に受けていたらそれこそ一生ここから出して貰えやしないわ。」
「それで早々に出かけたのか?」
「いいえ、今のところはまだ屋敷の敷地内からは出て居ないわ。・・・なのにブラッドの奴!」
「・・・・・・、・・・・・薔薇園・・・、ああ、ビバルディと会ったんだな?」
「ええ、そうよ。それさえもお気に召さないらしいわ。
あそこは敷地内で、しかもあの人にとっては大事な場所でしょう。
それなのにビバルディと私があそこで会って居るのが気に食わないってだけで、あそこを潰してしまおうなんて・・・!」
「・・・売り言葉に買い言葉だろうが、穏やかじゃないな。ブラッドは姉上が絡むといつも以上に子供っぽくなる。」
「ええ、そうね。本当にあの男!今度あの凄いピンヒールで思いっきり足を踏んでやるわ!
・・・・・・・・って、、ごめんなさい、何だか最近私、あなたのところに愚痴を言いに来てばかりね。」
「いや、気にするな。あのブラッド=デュプレの妻をやっているんだ、愚痴のひとつやふたつ、言いたくなるだろう。」
「ひとつやふたつじゃ済んでないわ。・・・でも、正直あなたがここに居てくれて本当に色々助かってるの。
ブラッドの事は勿論だけど、ここの連中をまとめるのに私ひとりじゃ手を焼くもの。」
「それはそうだな、何と言っても彼らはマフィアだ。まぁ、それを差し引いても厄介な奴らだが。」
「ええ、本当にね。ボスがアレなんだから仕方ないと思うけど。」
「クック・・・今回は本当にご機嫌斜めだな。」
「ええ、当分顔を見たくない位にはね。ああ、でも次の時間帯にはエリオットが戻ってくるのよね?
その前には場所を変えるわ。最近エリオットも忙しくて屋敷に戻ってきてないみたいだし、お邪魔にはなりたくないから。」
「気を使ってくれて有難う。だが、エリオットは君にも会いたがると思うぞ。」
「そうね、私もあの耳・・・・・・・・・、エリオットには会いたいわ。」
「にんじん料理のフルコースの店で良かったら一緒に行くか?」
「結構よ!・・・って言うか、、あなた、よく毎回付き合って居られるわね。
ブラッド程じゃないにしろ、さすがにあのオレンジは勘弁して欲しいわ・・・。」
「フフ、それは悪かった。増長させているのはかもしれないな。」
「!?な、何か言ったの・・・?」
「うん?ああ、何を思ったかエリオット、にんじん断ちを始めようとしたらしいんだが、
がそれを止めさせた。にんじんを食べて幸せそうにしている時の顔が好きだと言って。」
「・・・・・・・・・!!!!!!!!!、それは・・・・、確かに幸せそうなのは分かるわ、分かるけど・・・!」
「ブラッドの奴に知られたら本気で殺されるかもしれないな、
オレンジ色を撲滅出来るチャンスを潰した上、その後は以前に輪をかけてにんじん三昧だ。
まぁ、元々にんじん風味以外の物は口にして居なかったから大丈夫か。」
「・・・・・・・・・・、まぁね、確かにそうだけど・・・。でも、あなた、本気でそう思っているの?」
「ん?本気でブラッドに殺されると言うことか?」
「いいえ、そこじゃなくて。・・・・・・・・・・エリオットよ、にんじんを食べて幸せそうにしているのが好きだって・・・。」
「ああ、好きだぞ。可愛いじゃないか。」
「それは認めるけど、でも・・・あのオレンジ色に対する執着ぶりときらきらぶりは異常じゃない!?」
「そう言うところも含めて可愛いと思うんだが、・・・フフ、君らは違うようだな。」
「ええ、悪いけど絶対に無理よ。あなたを尊敬するわ、。」
「ははっ!」
―――コンコン
「っ!!!???」
「・・・・・・・ブラッドか?」
「ああ、そうだ、私だ。・・・ここに私の奥さんがお邪魔していると思うのだが?」
『邪魔なのはあんたよ。』
「ここに来ていると思ったということは、また喧嘩でもしたのか?」
「・・・夫の言いつけを守らない困った奥さんでね。ドアを開けてもいいかな?」
「・・・まだここには来てないぞ、他を当たった方がいい。」
「そうか、邪魔をしたな。」
ガチャ
「っ!!!」
「・・・・・・・・。」
「――――等と言って私が素直に立ち去るとは君も思ってはいない、そうだろう?、そして私の可愛い奥さん。」
「本人の許可もなく女性の部屋のドアを開けるなんて、あんたは最低だわ!」
「・・・・・・・フゥ、ま、予想通り、だな。」
「いつも君には迷惑をかけるな、。彼女は連れて行くから安心してくれ。」
「私は行かないわよ!行かないったら!ちょ、何を・・・放してっ!!!下ろしなさいよ!!」
「・・・・ブラッド、夫婦間のことについて口をはさむつもりはない、が、やはり言わせて貰おう。」
「何だ?」
「余りアリスをがんじがらめにしてやるな。毎回君に振り回されている彼女を見ると、までムカっ腹が立ってくる。」
「!・・・あなたが男だったら私、こんな男よりも絶対あんたに惚れて居るわ!」
「ふふっ、思わぬところに好敵手が潜んでいたということか。気には留めておこう。
じゃあ、私達はこれで失礼するよ、お嬢さん。」
「って、いい加減下ろしなさいよ!!私は自分で歩けるわ!下ろしてよ!!」
「私の部屋に着いたらおろしてやろう、大人しくしていなさい。」
「・・・・・・・・・・フフ・・・、困った夫婦だな。・・・・・・・・似た者同士とも言える、か。」
「・・・・アリス、さっきに言っていた言葉だが、・・・あれは本気か?」
「何がよ?」
「彼女が男ならば私より彼女に惚れると言う台詞だ。」
「本気よ。今だって、馬鹿な男達よりもずっと頼りになるし、何より私のことを分かってくれるわ。」
「それは同性だからだろう。・・・・・・・・・・ふむ、だが・・・・そうだな、彼女がもしも男だったなら、
・・・・・・・エリオットの奴等より余程厄介な相手になっていただろう。」
「?エリオット?どうしてそこでエリオットが出てくるの?」
「何でもないよ、奥さん。・・・・・だが、彼女が男になった場合、間違いなく身長の問題が上がるだろうな。
女性だからあの身長は可愛らしいと思えるが、男ならば相当深刻な悩みになるぞ。
何より色々とやり難いことこの上ないだろう、そう・・・色々と、な・・・。」
「・・・・・・・・・あんた、何を考えているのよ!!」
馬鹿な男達よりも
ずっと頼りになる女友達。
(END)
実はアリスの性格が一番掴めていないんじゃなかろうか、と思う今日この頃。
ブラアリ大好物だったりするんですけどね。何か私が書くと違うような気がする。
PC版の公式ファンブックネタをちょいと入れてみました。きっと分かる方には分かる筈。
ではでは、ここまでお付き合い下さった姫様!誠に有難うございます。失礼致します。