「・・・・無理だよ、・・・。君には私達の世界に来る事は出来ない。」
「どうしてですか・・・?夢の中ではありますけど、ナイトメアさんもここに来る事が出来ているのに・・・。」
「どうしても、だよ・・・。私は夢魔だ、だからこうして君の夢に現れる事も出来る・・・。
――――と、言いたいところだけど、実はこれも最初は全くの偶然だったのさ。
本来ならば幾ら夢の中と言っても、異世界の人間と深くかかわる事は避けて然るべきなんだ。」
「でもあなたは、いつもの夢に出てきてくれますね。、いつも眠るのが凄く楽しみなんです。」
「フフ・・・、有難う。それは嬉しいな。私も君に会いに来るのは楽しいよ。とてもね。」
「良かった・・・!でもは、本当はもっとナイトメアさんと話をしたいと思ってます。
眠っている間だけじゃなく、もっともっと・・・。・・・・・だから・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・、君の心は綺麗だね、・・・・。」
「・・・・・え!?ナイトメアさん?」
「綺麗だよ、とても。真っ白くて、純粋で、本当の穢れと言うものを知らない。」
「?・・・・・・あの、ありがとう、ございます・・・。?」
「フ・・・、突然私がこんなことを言いだすから戸惑っているね。まぁお聞き、。」
「・・・はい。」
「もう君も知っている通り、私は人の心を読む事が出来る。
だから当然、君が以前から私の世界に来たいと願っていた事も知ってる。」
「・・・・・・・・・・はい。」
「だがそれを叶えてあげる事は出来ない。何故なら・・・・・・・・。」
「何故なら・・・・?」
「私は、・・・・・・いや、私達を含めるこの世界はとても歪んでいるんだよ。
住人達の殆どが皆、白よりも黒を望み、薬よりも毒を求め、安息よりも刺激を欲している。」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
「綺麗で純粋なものは疎まれ、憎まれるだけなのさ。即刻排除されてしまうだろう。」
「はいじょ・・・・・・・・ですか?」
「つまり、殺されるんだ、。」
「!?そんな・・・!」
「そうだな、これを言えばそちらの世界の君には一番分かり易いかもしれない。
殺人は私達の世界では罪にはならないんだよ。それどころか日常茶飯事だからね。」
「・・・・・・殺人が・・・日常・・・!?そんな、そんな世界があるんですか・・・!?」
「ああ、ある。何と言っても私がその世界の住人だからね。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そんな、信じ、られません・・・・・・・。
だってナイトメアさんはいつもに優しくて、そんな世界の人には・・・・・・・・。」
「見えない、か・・・。だが事実だ。私は、いや、私も、やっぱり歪んでいるんだよ。
さっきも言っただろう?白よりも黒を望み、薬・・・なんか特に大っっっ嫌いなんだ。
・・・・・・・・思いだすだけで気分が悪くなる位にね。ゴホッ・・ケホッ・・・・!」
「だ、大丈夫ですか・・・!?」
「ん?ああ・・・、この位ならまだマシだよ。大丈夫。・・・・・・・話を戻そうか、。」
「あ、はい。」
「私は君に言っただろう?君は真っ白くて純粋で、本当の穢れと言う物を知らないと。」
「・・・・・・・・・・・・・・はい、でも・・・ただ病院の中にずっと居て、世間を知らないだけで・・・。」
「それだけじゃなく、君は根っからの善人だ。長い間君の心に触れてきたから、私にはよく分かっているよ、。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「納得していないようだね。だが、君は聡い子だ。・・・私の言いたい事はよく分かっている。」
「・・・・・・・、・・・・・・・、自分が綺麗で純粋だとは思えません。
だけど、ナイトメアさんがそう思っているんだったら・・・、ナイトメアさんの世界ではそう言う人は嫌われるんですよね?
じゃあは・・・・・・・・・ナイトメアさんに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・嫌っているなら、こんなに度々君の夢に現れたりはしないさ。」
「でも・・・、でもナイトメアさんのお話を聞く限りではそうとしか思えません・・・。」
「ああ、そうだね。私も光よりも闇を求める類の人間だ。・・・・・・君みたいな人種とは到底相容れないだろうな。」
「っ・・・!!」
「だが私は君が好きだよ、・・・・・・・・。だから君を・・・傷つけたくはないんだ。
私達の世界に君が来ることになれば、君は必ずその心に大きな傷を負うことになる。
最悪の場合は命を落としてしまうかもしれない。・・・・・ここは、そう言う世界なのさ。」
「・・・・・・・・・、・・・・だけど・・・・・・は・・・・・・・・・、」
「駄目だ、。そんなことを考えるものじゃない。“それでもいい”なんて口にしないでくれ。」
「・・・・・・・・・ナイトメアさん・・・・・・・・。」
「この夢の世界には、文字通り私と君、二人きりだ。今まで一度だって誰の邪魔も入らなった、そうだろう?」
「・・・・・はい。」
「君が私との時間を楽しんで気に入ってくれているように、私も君と過ごすこの時間が大切だ。
いや、恐らく君が考えているよりずっと・・・・私は君を欲しているよ。」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
「フフッ、本当だ。そんなに不安がる事はない。・・・・・だから、このまま私に君を独り占めさせておくれ。」
「・・・・・・・・・・、はい。」
「・・・・・・・・・いいコだ。」
「ナイトメアさん、、あなたが好きです・・・。」
「・・・・・・・・・・・・あ、・・・・・ああ、・・・・・・・・・・有難う、。私もだ、私も君が好きだよ、。」
「・・・・・・・・ふふっ、今凄く嬉しいです。良かった、思い切って口にして・・・。」
「・・・・・・・・・・・・、・・・・・・・・・不思議だな、君は・・・・・・。
本来なら私達が最も忌むべきタイプの人間の筈なのに、そのやわらかさと純粋さを憎もうとは思えない。
それに私は何に置いても特に執着と言うことをする方じゃないんだが、
・・・・・・・・・・君は別だ。君だけは、別だ・・・・・・・・・・。」
「ナイトメア・・・さん?」
「・・・・・・・・・・・・・・・そろそろ目覚めが来てしまうようだな。今回はこれでお別れだね。」
「・・・・あっ、あの・・・。・・・・・・・この先も、と一緒に居てくれますか?
夢の中、だけでも・・・、を必要としてくれますか?」
「・・・・・・フッ、それは私の台詞だよ・・・・・。・・・・私の答えなんか決まってる。
この先もきっとずっと会いに来よう。君が必要としてくれる間ずっとね。」
「はい!」
「・・・・・・さぁお行き、・・・・・・・もう目覚めはすぐそこだ。」
「じゃあ、また!待ってます、ナイトメアさん・・・。」
「ああ・・・・・・・・。」
純粋が故に無防備な君は、容易く私に侵食される・・・。
、君は気付いていないだろう。この夢と言う檻に、私がどんなに君を閉じ込めてしまいたいと願っているか。
朧で儚い夢逢瀬。
夢魔と少女の恋の絆。
(END)
アトガキ
あれっ!?これ実は幽霊少女と性格被ってない?(笑)
おかしいです、本当はいつも書かないタイプのヒロインを実験室でと思ってたのに。
まぁ、確かに幽霊少女自体私の小説では極珍しいタイプではあるんですけどね。
ハートの頃のナイトメアならこの位のシリアスムードでイケると思いますが、
クローバーのイメージだと無理だったなぁ(笑)実はクローバーの時のが好きなんですけどね。
と言うか、どっちも好きです(聞いてない)
しかしこのヒロイン、ナイトメア相手だからこんなだけど、他キャラだとズタボロになりそうな予感。
ではでは、ここまでお付き合い下さった姫様!本当に有難うございます。失礼します