「相変わらずつれないお嬢さんだ。」
「っ!放せ、ど阿呆!は君に付き合っている暇はないって言ってるでしょう!」
「ほぅ?それはおかしいな、君に入っている仕事は今、
私の屋敷への書類運びだけの筈だが。」
「・・・・なっ!?ここの所他からの仕事が入ってこないと思ったら、
やっぱり君のせいだったのね、どぐされ帽子屋!」
「さて?何のことだか私にはよく分らないな。ただ私は、
君の依頼主やその周辺の人間から情報を集めただけなんだが。」
「ドチクショウのどぐされ野郎め・・・。
君はいつからの仕事のスケジュールを管理するような役回りについたのよ!」
「ふふ・・・君のスケジュールを管理か・・・それはいい。
そうすれば私はいつでも会いたい時に君に会えるという訳だ、。」
「ハッ!既に人の仕事を制限しまくっておいてよく言うわ。
・・・宿屋を移して帽子屋領から離れてやる、そうすれば今まで通り仕事も集まる。」
「おやおや、お嬢さん。私がそうやすやすとそれを許すと思っているのか?」
「許すも許さないも君の許可なんか不要。・・・まずはさっさと手を放して。」
「私はやりたい時にやりたいことをする。今私は君と二人きりのお茶会を開きたい気分なんだ。
そして君をこの領土から解放してやるなんて親切な真似をするつもりもない。」
「!!ドチクショウ!!!放せ!!は君とお茶なんか!」
「そう言えば・・・君が甚く気に入って居たあの著者の書物だが・・・。」
「・・・えっ!?」
「奇遇にも・・・つい先ほど屋敷に最新刊が届いたんだ。」
「っ!!!」
「どうだ?私と共にお茶会をしたくなってきたんじゃないか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「。」
「チッ・・・、以前にも同じ手を使われた気がするわ・・・。」
「クック・・・そうだな、君は読書家ではないが、気に入った著者の本に執着する傾向にある。
おかげで、私としてはとてもやり易いよ。
何故なら今の台詞で君はもう私と共に来る事を了承したも同然だと分かったからね。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フン。」
「さぁ、行こうか、お嬢さん。安心しなさい、
私が招いたお茶会で退屈させるような事は絶対にないと約束しよう。」
「・・・帽子屋、せめて腕を放して。ここは君の屋敷の敷地内とは違うのよ。」
「そうだな、もう少し進めば夜とは言え人通りもある。」
「分かってるなら・・・「好都合だ、さぁ、行くぞ。」
「っ!!!ど、ドチクショウ!!放して!放せ!!放せ!!!」
(END)
後書き
殺し屋ヒロインはA程あからさまに振り回されてる訳じゃないけど、
何だかんだで相手キャラに振り回されてる感じがします。
ただし、いざとなったら殴るなり蹴るなり一矢報いると言う(笑)
最近殺し屋を書いてなかったので、新鮮な感じで書くことが出来ました。
拍手して下さった姫様が少しでも楽しんで下さると嬉しいです!
ではでは、拍手、誠に有難うございました!