公爵夫人と時計屋の恋人

「アリス!!」
!!」

「うん、分かってる!あんたの言いたい事、もう分かってるわ、アリス!」
「ええ、私もよ。あなたの言いたい事、凄くよく分かっているわ、。」

「けど、分かってるけど、何も言わないままとか絶対無理なんだけど!」
「そうね、右に同じ。分かるわ、その気持ち。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


「ようやく付き合い始めたって感じになってきたのに、これってどうなの?」
「新婚なんて言葉恥ずかしくて口にしたくもないわよ、だけどこれはないんじゃない?」


「「どんな引っ越しだ!?これは!?」」


「ゼーハーゼーハー、だよね!ゴーランドとアリス、凄く幸せそうだったのに。」
「ゼーハーゼーハー、ええ、正直に言うわ、幸せだった。
あの音楽レベル崩壊を差し引いても幸せだったわ。あなただってそうでしょう、
あの引きこもりのユリウスが、彼にしてはよく外出していたじゃないの。」
「うん、そうなの。の為にやっとあそこまでしてくれるようになって。」


「「それなのに・・・・。」」


「お前と離れることなど考えられない、とか言っておいて何コレ!?意味分かんないし!」
「アンタが居ない生活なんか意味がない、なんてよく言えたもんだわ、何なのよこれは!?」


「・・・おお、ゴーランドってばそんなこと言ったんだ、しかもアリスの口から聞くと・・・ププッ!」
「ちょっと、そこで笑わないでよ。
あなただってユリウスがそんな台詞口にするところ全く想像できないわよ。」


「まぁ・・・ほら、出来たてのカップルって傍から見れば大概バカップルめいてるもんじゃない?」
「ユリウスは例外だと思っていたけど、そうじゃなかった訳ね。
・・・まぁ・・・ね、私の所も・・・ゴーランドってロマンチストなとこあるから。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


「ムカつく、よね。何か・・・皆引っ越しなんて普通だってケロっとしてるし。
・・・・・・・・・・・・・・ユリウスはあんな性格だし、
・・・・・・・・・・向こうで普通通りだったらぶん殴ってやりたい・・・。」
「ええ、全くだわ。私が慌てててもボリスなんて楽しげにピアスを追いかけているし。
・・・・・・・・・・・・ゴーランドの奴・・・・・・・・・・
平気でバイオリンなんて演奏していたらピンヒールで思いっきり踏みつけてやる。」


「・・・・・・・・で、でも!このままって事はない筈!!
実際何度かこう言う事って起きてるから皆ケロっとしてるんだしさ!」
「・・・・・・・ええ、分かっているわ。だけど・・・・彼らに会えるって言う保証がある訳でもないでしょう?」


「・・・エースが言ってたけど、今まで2回くらいユリウスと離れた事があるって、
それでもまた巡り合えたって言ってたから、達だって・・・・!」
「・・・・・・・そうね、そう・・・そうだといいわ。ううん、そうじゃなきゃ私・・・、
ここに残った意味が無くなってしまう・・・。」


「アリス・・・。大丈夫!ここは余所者に優しい世界なんじゃない、
あんたに優しい世界なんだから。」
「・・・・?どういう意味?」
「え!?ああ、えっと・・・いや、まあ、うん、とにかくアリスはゴーランドにまた会えるから!
あんたがゴーランドを選んで結婚までした以上、絶対会える!
何たってあんたはアリスなんだから!」
?先刻から言っている意味がよく分からないわ。」
「・・・、多分アリスよりもここに詳しいからさ、色々と分かってる部分がある訳。
だからを信じて、二人で旦那と恋人を健気に待ってやろうじゃないの!」


「・・・・そうね、私って知っての通り根暗でネガティブ思考なんだけど、
あなたにそう言われると何だかいい方向に考えられそうな気がするわ。」
「そうよ!ゴーランドだって絶対浮気出来るタイプじゃないし、
アリスとまた巡り合えるの待ってるに決まってるわ。」
「・・・ユリウスもね、あの人間嫌いで引きこもりが恋人だって認めた位だもの、
あなた以外に目を向けるなんてあり得ないと思うわ。」



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、有難う。あなたが居てくれて良かったわ。
本当に、有難う・・・・・・・・・・・・。」
「ううん、もアリスが居てくれて良かった。・・・・・・・・・・・・・・・・・有難う。」




想いを共有する大切な親友、の分身。
アリス。
あなたが居てくれて、良かった。


(END)


後書き
ヒロAでアリス友情夢ってお初です。お風呂に入ってる時にぽっと思い浮かんだネタ。
この後にお互い塔と森のドアの利用法を知って、
それぞれの旦那と恋人の元に向かう的な後日談を考えてました。
ではでは、拍手して下さった姫様に心からの感謝の気持ちを!誠に有難うございます!
 
帽子屋夫人とハートの騎士の恋人

「たまには解放されたいよね、アリス・・・諸々のことからさ。」
「そうね、諸々・・・と言うよりは私は特にあの男から解放されたいわ。」
「・・・ああ、だよね、うん。ごめん、ちょっと暈してみたけども同じ。
もアイツから解放されたい、ある意味で。」
「・・・そうね、そっちも苦労が絶えないでしょうね。
よりによってマフィアの妻だもの・・・。思い切った事したじゃない、。」
「・・・・・・・・・・・・・・・。思い切ったっていうか、思いきらされたって言うか・・・。
そっちこそ、まさか一番厄介な相手を選ぶと思わなかった。」
「・・・・ええ・・・厄介ね・・・。まさに厄介、災い事を呼び込む天才よ、アイツは。
猛獣の存在しない筈の森でライオンに襲われかけたり、
蜂の巣をつついてもいないのに蜂の大群が追いかけてきたり、ベタ過ぎるのに危険で手に負えないわ。」
「あははは・・・うわぁ・・・笑って逃げるエースとそれを怒るアリスが目に浮かぶ〜。」
「・・・日常茶飯事よ、それ。」
「・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・。」

「「ハァーー・・・」」

「あ、けどアリス、今ここに居るってことは、当分エースと顔合わせない状態になるんじゃ・・・。」
「そうね、そうだったらどれだけ気が楽かしら。」
「え?」
「会うのよ、何故か凄く高確率であいつが迷子になってるところに出くわすの。」
「ああー・・・・それで結局壮大な旅に道連れにってパターンか・・・。」
「そう言うこと。あなたこそいいの?時間帯が変わって結構経つわよ。」
「うん、そろそろヤバいんだけどね、
アリスともう少しここで喋ってた言って言うか、愚痴ってたいって言うか。」
「私もよ、あなたと話をするのは楽しいわ。だって、まともに会話が成り立つんですもの。」
「・・・・・お互い微妙な位置で貴重よね。」
「そうね、それに・・・エースと旅に出たら必然的にあなたと逢えなくなっちゃうわ。」
「・・・・・・・・・・そ、それは、確かに!アリス凄いアウトドア派だしね、今。」
「よしてよ・・・、アイツが居なきゃ私は今でも前と同じよ、
出掛けるのは好きだけれど、行動派な訳じゃないもの。」
「ま、エースがあれじゃあ・・・ねえ。・・・・・・・・・・ん?ねぇアリス、今何か聞こえなかった?」
「え?・・・・・・・ああ、本当だわ、聞こえる・・・。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

「・・・・・・・あのさ、アリス・・・今スゴクすっごおおおく、一番聞きたくない声が聞こえなかった?」
「・・・・・・・ええ・・・、確かに聞こえたわ・・・・・・。凄く、聞きたくない相手の声が。」
「逃げるべき!?いや待て、そんなことしたら逆に後がヤバくない!?ここは素直に戻るべき!?」
「・・・・・・・・・本当のところ前者を選びたいところだけど・・・、、ここは戻るしかなさそうね。」

「「ハァーーーーー・・・」」

「また今度・・・健闘を祈る!・・・次会うときまで元気でね。」
「ええ、あなたも。・・・それじゃ。」


「「ハァーーーーー・・・」」


(END)


後書き
アリスの友情夢シリーズめいてきたな(笑)前回に続き第2弾。
不憫な彼女たちの会話。この後ヒロA本当にアリスとは当分会えなさそうだな(苦笑)
 
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