You are mine!ああもう。 ああもう。 あああああああああもおおおおおおおおおおお!!!! 「もおおおお!!何考えてんのよ!!!マジ最低なんだけど!!!」 「ギャハハハハハッ!!!コブタがとうとう仔ウシになっちまったゼ!! けどオマエ貧相なムネしてっから絶対ェ乳牛にはなれねェよなァ?キシシシシッ」 「うるさいわ!!!」 怒鳴るあたしにキヨはさも楽しそうにまたしてもゲラゲラと腹を抱えて笑った。 マジでこいつの悪戯の性質の悪さは最凶レベルだ。 なんて、本人に言ったら無茶苦茶喜びそうだから死んでも言ってやらないけど。 と言うか、そんなことより今は。 「コブタがブヒブヒモーモー鳴いてるゼェー。ケケッ!」 キヨ!!あんたマジでもう今すぐ直ちに死んでくれないか!!! 「大体誰なのかも確かめずにいきなり奇襲してくんじゃないわよ!! どうしてくれんのさ!!このネッバネッバ状態!!」 「ヴァァーカ!お前だって確かめてから攻撃シラケたに決まってんだロ!」 言って、キヨは小馬鹿にした様にいつものチェシャ猫笑いをする。 馬鹿に馬鹿だと言われた上に見下されてる。 毎度のこととは言え、あり得ない。 マジであり得ないコイツ。 「シラケたじゃなくて仕掛けた!!」 「アァ?ま、いーや。ってェーか、オマエが悪いンだぜェー? オレ様の玩具のクセしてナナの部屋なんかに行こうとしてんじゃねェーってェーの。」 「あたしはあんたの玩具じゃないわよ!って、あ、あああ!!そうだ! 悠里先生から預かったプリント・・・!」 奴の台詞であたしはここに来た目的を思い出す。 ここ。 そう、ここは瞬が一人で住んでるアパートの前。 あたしは今まさに、瞬の部屋に向かおうとしてるところだった。 そこへこの聖帝最強最悪小悪魔が水鉄砲で奇襲をかけてきて、この有様。 しかも今回水鉄砲の中身が翼の会社が開発したこの訳の分かんないネバネバエキス。 発射した瞬間にオクラだか納豆だかのネバネバを即再現すると言う超ド級に迷惑な代物だ。 おかげで洋服も荷物もネッバネッバになってしまった。 「あああああああ!この地面に落ちてるスゴイことになってんの、 先生から預かったプリントだし・・・!うわぁ・・・これもう駄目だ・・・。」 ぬるぬると滑る手でどうにかつまみあげたプリントは、 ネバネバエキスにまみれて目も当てられない状況。 プリント自体が濡れてしわになり、ネバネバエキスが糸を引いて垂れている。 「キシシシシシッ、そりゃまたご住職さまだなァ。」 「ご愁傷様だよ!!ってか、あんたのせいでしょう!! 今日は悠里先生が職員会議でどうしても抜けられないから、 あたしがこの近くのお店に行くついでに瞬にプリント渡すことになってたのに!」 どちくしょうめ! 言いざま、あたしは思わず手にあるプリントをぐしゃりと握りしめてしまった。 「おいおい、イイのかァ?そのプリントそんな風にしちまってヨぉ。」 「あんたが言うな!!っていうかもう既に使い物になんないわよ!これは!!」 「キシシシシッ!これでナナの部屋に行く理由もなくなったワケだ? そんじゃもうここには用がねェよなァ?さっさとこのオレ様について来やがれェー!。」 言い終えると、キヨはくるりと踵を返してあたしに背中を向ける。 そしてずんずんと先を歩き始めた。 あたしは奴の言ってる意味がイマイチ分からなくて、 一瞬きょとんとした間抜け面でキヨの後ろ姿を眺めていた。 「おい、仔ウシ、なにしてンだァ? それともそこでネバネバのままモーモー鳴いてるつもりかァ? キシシシシッ、それならそれでオレ様は止めないぜ。」 「誰が仔牛だよ!!しかもこんな格好のまま放置とか絶対あり得ないから!!」 「だァーかァーらァー、さっさとついて来いってンだロー? オレ様ヤサシー!オレ様サイコー!ギャハハハハハッ!!」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あんたってマジで最っっ悪!!!」 とか言いつつ奴の後について行くしかない自分が情けなくて仕方ない。 だけど学園内ならまだしも、こんな場所で放置されたらそれこそ困るし。 あ、ああ、でもあれだ。 ここって瞬の部屋すぐそこじゃん? 「・・・放置されても瞬に頼めば何だかんだでどうにかなるかもな・・・。」 (勿論水道代その他諸々きっちりしっかり請求されること間違いなしだけど) 「・・・・・・・・アア?今なんつった?」 「へ?」 無意識のうちに呟いたあたしの一言。 先を歩いてたキヨにもしっかり聞こえたらしく、奴は一瞬やけに機嫌の悪い表情であたしを振り返った。 「おい、。」 「・・・・・・!!」 突然。 本当に突然に、奴があたしの名前を呼んだ。 コイツはあたしを滅多にまともに名前で呼んだりしない。 今までだって数えるくらいしか呼ばれた記憶がなかった。 そのせいか、たったそれだけなのに瞬間的にドックンと心臓が大きく跳ねた。 「何度も言わせンじゃねェーよ!オマエはオレ様一番の玩具なんだかンなァ。 勝手に他のヤツのとこに行こうとしたりすンじゃねェーってェーの。」 「・・・・・・は?な、何言ってんの、あんた・・・。」 「オレ様は、ジブンのモンに手出しされんのが嫌いなンだよ。 あんまフザケた事言ってっとォー、オマエのせいでナナに飛び尻しちまうかもしンねェーぜ?」 「はいいい!?それを言うならとばっちりでしょうが!! しかもあんたが瞬に嫌がらせしてんのなんていつもの事で・・・っ!」 何? ホントにマジで何が言いたいの!?こいつ!! 訳分からない!訳分からないんですけど!!!! 「ウルセェ、とにかくオマエは素直にオレについて来やがれってんだ。」 「はいはい!!」 ったく、何で毎回こんなに態度デカイの、コイツ。 ぶつくさ文句を垂れながらも、あたしは仕方なくまた奴の後に従う。 それにしても、つくづく性格悪いヤツ。 この後、あたしはキヨの家でシャワーを借りて服が乾くまで奴と一緒に居る羽目になった訳だけど、 その間もキヨは当然のようにデカイ態度であたしをからかい倒していた。 まぁ、何はともあれ――――――――― いつか殺す!!!! (END) あとがき
嫉妬しているキヨでした。でもその表現が分かり易いのか分かり難いのか、
ヒロインは気付いてませんってことで。 アンケでほぼ独走態勢なので書いてみました。キヨはアンケでも拍手でもコメント頂いてv(ほくほく) 斑目もキャラ掴み次第頑張りたい所存。 翼はCD聞きながらならどうにか書けるかな?とにかく、最愛のキヨ夢を増やせて良かったです(笑 ではでは、ここまでお付き合い下さった、姫様に深く感謝です!有難うございました |