「よぉ、、待たせたな。アンタを迎えに来たぜ。」
「・・・・・・・政宗様・・・・・・・・・。」
「どうした?言っただろ、俺は絶対にアンタを城へ連れて行くってな。」
「・・・・・・・・・・政宗様・・・・・私は・・・・・・・・。」
「What?」
「私は・・・・・・・・お城へは行けません・・・・・・・。」
【10.愛で殺して】
そう口にしたが俯いて彼から瞳を逸らす。
政宗はその肩に手を置いて、彼女を見下ろしながら口を開いた。
「、そりゃ・・・どういう意味だ?この半年で・・・他に好いた男でも出来たか?」
静かな口調ではあるが、彼のその目が僅か冷たくそして鋭く細められた。
だが俯いたままの彼女からそれは見えようもない。
「いいえ・・・・・・・・・!決して・・・そのような事ではありませんっ・・・!」
「why?だったら他に理由があんだろ、言ってくんな、。
アンタも俺がそう諦めのいい男だとは思っちゃいねぇだろ?」
彼女の肩に置かれた政宗の手が、グッとその力を強くする。
は一瞬小さく体を震わせ、そしてまたその言葉を濁した。
「それは・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「言えねぇってかい?だったら・・・攫ってでもアンタを連れて行っちまうぜ。
jokeじゃねぇ事は・・・アンタなら分かるよな?」
はゆっくりと顔を上げると、政宗の顔を見上げて微かな声で口を開く。
その瞳が潤み始めているのが見下ろす彼からもすぐに分かった。
「・・・・・・・・・・・政宗様に・・・嫌われてしまいそうで・・・・・・・怖いのです・・・・・。」
「・・・そりゃどーいう意味だ?俺がアンタを嫌いになるなんて事、ある訳ねぇだろ?honey.」
そう言うと、彼はの肩に置いていた手でグイと彼女を自分の胸へと引き寄せた。
そのまま彼の腕の中へ抱かれながら、彼女が軽く首を左右に振る。
「いいえ、政宗様・・・。貴方様は分かっていらっしゃいません・・・。」
「?」
顔を上げて瞳を伏せ、は先を続けた。
「・・・私は欲張りな女です・・・。お会いしたばかりの頃は・・・もっと控えめで居られたのに・・・。
政宗様が私の所へ来て下さる・・・ただそれだけで本当に嬉しかった・・・。
今もそれは変わりません、ですが・・・以前より気持ちが大きくなり過ぎました・・・。
お傍に置いて頂いたりしてしまったら、私は・・・・・・・・・・。」
「HEY!、アンタも分かっちゃいねぇな。」
「え?」
政宗の片手がの頬に触れる。彼の親指の腹が唇を掠めた。
「俺はアンタを城へ連れて行くと言った。
だが、アンタが例え断わってもこの場からかっ攫って行くつもりだってのも本音だ。
・・・・・選択権は与えられねぇ・・・・・・・・・・・・・・それ程アンタに惚れ込んでんだ。You see?」
「・・・・政宗様・・・・・・・。」
目元に溜まっていた涙が、彼女が瞬きをしたと同時にポタと彼女のふっくらとした唇に落ちる。
それはまるで、朝露に濡れた花弁の様に見えた。
政宗はゆっくりと彼女の方へと屈みこみ、
その彼女の唇に乗っている雫を舌で受け止める如く舐め取った。
「っ・・・あ・・・・・・・・」
の唇が僅かに震え、更に雫がそこへ落ちてくる。
彼は再びそれを舌を這わせて拭った。
そして僅か唇を離すと、政宗は熱を含んだ独特の声音で言葉を紡ぐ。
「No tears now.honey.俺と一緒に城へ来な、OK?」
「・・・・・・・・・私・・・・は・・・・・・・・・・・。」
尚もは躊躇いを見せていた。
彼はそんな彼女をじっと見つめる。
「、俺が信じられねえ訳じゃねぇだろう?」
その問いかけに、の指先が政宗の頬に恐る恐る触れた。
「政宗様の事は信じています・・・・・、信じられないのは・・・怖いのは私自身です・・・。
貴方様への気持ちが大きすぎてしまっている私自身・・・。」
彼女がそう言い終えると、彼の口角が微かに上がり、
の手に自分の手を重ねるようにして捕らえた。
「ククッ・・・・・可愛い事言ってくれるじゃねぇか・・・。上等、そのぐれぇ好かれりゃ俺も本望だぜ。」
「政宗様!私は真剣に話しているのです!」
彼の口元に浮かんだ笑みに、が顔を赤らめ声を上げる。
政宗は口の端を上げたまま答えた。
「OH!そりゃひでぇな、俺も本気で言ってんだぜ?アンタがcuteなのは・・・事実だからな?」
そう口にし、彼は掴んでいる彼女の手を口元に引き寄せ、その細い指を口へ含んだ。
の指に生温かく濡れた感触が直に伝わる。
滑らかな白い彼女の指を彼の舌がチロチロと這い回っていた。
「っ!政宗様・・・・!」
彼女は思わず声を上げた。
赤らめれた頬がまた一段と色濃くなる。
政宗が彼女の指を唇から抜き取って、ニヤリと再び笑んだ。
「、自分が信じられねぇってんなら、信じていると言った俺の事だけ考えろ。
アンタは自分の気持ちがデカくなり過ぎたと言ってるが、
俺の底なしの想いに比べりゃ小せぇもんだ。その気持ちごと、喰らってやるぜ、この独眼竜がな!」
「政宗様・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
はい・・・・・・そこまで仰って頂けるのなら・・・・・・・・・は幸せにございます!」
はまた瞳に涙を溜め、それを悟られぬように自ら政宗の体に腕を回す。
そしてその両腕に力を込めた。
「俺の愛情で窒息しちまうかもしれねぇぜ?覚悟しときな。」
「政宗様・・・それは私の台詞です・・・。」
はそう言ってクスと小さく微笑んだ。
政宗は少しだけ身を離して彼女を見つめると、いつもの不敵な視線とは違う、
優しげな眼差しを彼女の送る。
「かっ攫うってのも悪かねぇが、やっぱりこっちの方が気分がいいぜ。」
政宗はそのまま唇をの唇と重ねた。
は彼の背に回している手で彼の衣服を軽く力を込めて掴んだ。
政宗は角度を変えては何度も彼女の唇に喰らい付き、唇を貪る。
それは彼女の息が上がるまで続けられた。
「もう1度だけ言っとくがな、、俺の愛情はそこなしだ。アンタを飲み込んじまうかもしれねぇぜ?」
「それならば、それで本望でございます。」
「HA!そうかい、んじゃ、行くとするか。」
「はい。」
政宗はの肩を抱き、2人並んで歩を進める。
空を見上げて政宗が呟く様に言った。
「どーせ今の俺はアンタなしじゃ生きていけねぇんだ、
それなら俺もアンタの愛情で殺される方がcoolでいいねぇ。」
(終わり)
後書き
・・・・・・・・きゃぁぁぁぁ!!!!!
キリリクがっ!!キリリクが恐ろしい事に!!これでは甘々でなく、クサクサだ!!!
キリ番117000香山様からのリク内容は『政宗夢、男勝りではないヒロインで甘々』
だったんですけど・・・ヒロイン単に敬語なだけかい!しかも甘々!?
いや、それより何より・・・政宗・・・クサクサ街道ヒタ走ってしまってますね。
私が書く度に彼はクサクサ率上昇。それでも受け入れて下さる方々が以外に多く、
有難い限りです。ですが・・・香山様・・・全力で等と言っておいてこんな風になってしまって、
本当に申し訳ありません。しかも長さも微妙ですし。
ですが、愛情と一生懸命さだけはあります!本当に有り難うございました!!
文章中の政宗の台詞の訳--No tears now -泣くなよ-
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