「こんにちわ、佐助ちゃん♪」
「はいはい、こんにちわ。久し振りじゃん、あんた、どした?」
「・・・・今日はー佐助君にーお願いしたい事がありまーす!」
「普通に喋んなさいよ、。で、お願いしたい事ってのは?何?閨のお相手?」


「はい、正解!」



【9.抱いてる間は、ここにいる】



ニッコリと満面の笑みを向けたが佐助を指差して言った。
佐助は予想外の答えに半ば呆然とした表情で彼女を凝視する。
彼にしてみれば、拳が飛んでくるのを覚悟で口にしたいつもの冗談だったのだ。

「おいおい、今の俺の台詞聞こえてなかったとか?」
「聞こえてたわよ、しっかり。だから正解って言ってるの。」

笑顔を崩さぬままではそう言い、向かい合っていた佐助の前から瞬時に彼のすぐ隣へと移動した。
そしてその紅い唇を妖しくほころばせ、彼の肩に軽く手を乗せると耳元で囁いた。

「閨のお相手・・・でしょ?」

クスと小さく笑った彼女のその吐息が佐助の耳に吹きかかる。

「・・・・・・・本気じゃねぇんだろ?そんな事。」

佐助は内心の動揺を隠して視線をへ向けた。

「本気よ。」

彼女は佐助の向ける瞳をじっと見つめた後、短く肯定した。

「・・・何か・・・・・・あったのか?」

先程までとは打って変わって佐助は真剣な声音でに訪ねた。
は彼の肩に手を乗せたまま、その瞳を不意に逸らす。
彼女の唇からは既に笑顔は消えていた。

「野暮な事聞かないで、これでも私はくのいちなんだから。」

分かるでしょ?と彼女は付け足した。
その言葉に、佐助の瞳に僅か蔭りが生じる。
彼は直感で彼女のこれから成さなければならない任が、
どれ程危険を伴うものなのかを察知したのだった。

「・・・俺と寝たいってのは、少なからず俺に好意があるってこと?」

佐助の質問には再び視線を彼に戻した。
そして大きく溜息を吐く。

「・・・・・・・・・・・・・・あんたって・・・何処までも野暮な男ね、佐助ちゃん。」
「へっ、ま、ね。けどその辺大切な事だろ?」
「さっきから質問ばっかじゃないの。私が、どーでもいい男に『閨に連れ込んで』なんて頼むと思う?」

彼を睨みつけるように視線に力を込め、が言った。
不意に佐助が彼女の腰を抱き、そのまま体を密着させる。

「聞きたいだけなんだよね、あんたの口から俺への気持ち。」
「・・・・佐助・・・・・・・・・あんたと言う男は・・・・・・・・・・・・・・。」
「しゃーねぇ、この先はお望み通り閨で聞かせてもらうとするか。」

ニヤッと佐助が口元を緩めたと同時に、2人の姿はその場から瞬時にして消えていた。



「そう、ここが佐助が女子と事を起こす時に使う部屋って訳ね?案外普通。」
「・・・って、、あんたねぇ・・・。」
「もっと雰囲気作れ?ごめん、ごめん・・・。」

フフと笑ったの唇が、その刹那にすぐ閉じられた。
そして、彼女は視線をふと空に彷徨わせる。

「今更だけど・・・・・・・・・難儀な稼業ね・・・・・・・・・忍びって・・・・・・・・。」

その口調は先程までの物とは全く違っていた。
の瞳に蔭りが滲み、更にその口元を歪めるようにして哂った。

「難儀なのはこの時代か・・・。だけど・・・・・・・・・でなきゃ私はあんたとは出会ってなかった・・・。」
・・・・・・・・・・・・・・。」

佐助は彼女の名を呼び、その腕を掴んだ。
彼を見上げるがフッと一瞬目を細める。

「どう?雰囲気出来た?」
「・・・・・・・・ったく、あんたって女は・・・・・・・・・・・。」

佐助はそう言って困ったような笑みを浮かべ、そのまま自分の腕の中へ彼女を引き入れた。

「・・・冗談じゃないっしょ?・・・・・今の台詞。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・さぁ・・・ね・・・。」

小さく笑った彼女が、不意に背伸びをして彼の唇に自ら唇を押し付けた。
紅い舌がチロリと誘う如くに佐助の唇を舐める。
彼はそれに触発されたように自分の舌でそれを絡め取った。
佐助の手がの肢体を撫で下ろしながら、ゆっくりとその衣服を脱がせていく。
基より忍び装束は機能を重視した軽装、彼女を裸にするのはそう難しいことではなかった。
佐助はそのまま彼女を畳へと押し倒し、その肢体を見下ろしながら口を開いた。

「・・・あんたの裸・・・見るだけでイッちまいそう・・・・。」
「・・・・・・・フッ・・・馬鹿ね、よく言うわ。佐助ちゃんは。」

笑った彼女の唇を、佐助は再び自らの唇で塞ぐ。
そして掌でこねるようにの乳房を揉みしだきはじめた。
滑らかで艶のある柔らかいの肌が、彼の芯に火を注ぎ、身体の熱が徐々に上昇していく。
互いの口の端から透明の唾液が顎を伝って流れた。

「・・・は・・・ホント・・に・・・・口付けだけで殺されそうね・・・。」

息を僅かに荒げたが、唇を離して言った。
佐助がその紅い唇を濡らす唾液をちゅっと音をたてて吸い取った。
胸元の手に更に激しさが加えられる。
彼は彼女のその膨らみに屈みこむと、頂の突起を口に含んだ。

「・・・やっ・・・・んぁっ・・・!」
「口付けだけじゃ・・・殺してやんないぜ・・・。もっと啼いてもらわねぇとな。」

佐助は口内にあるの乳首を舌先で弄び、軽く甘く食む如く歯を立てる。

「ンッ・・・ふ・・・あっ・・・・」

それと同時に聞こえる彼女の甘やかな声が、佐助の鼓膜を、鼓動を震わせる。
佐助の舌に触れる蕾が固さを増していた。
いつの間にか彼の後頭部に回されていたの手が、力を強めて彼を引き寄せる。
佐助は舌で丹念に彼女の身体を味わいながら、徐々に身体を下降させていった。

「佐助・・・っ・・・まさか・・・そんな・・・とこま・・・・あっ・・・!」

彼がの両脚を広げさせ、その下腹部へ舌を這わせ始める。
彼女が抵抗を始めるより早く、佐助はその太腿をしっかりと両手で掴んだ。

・・・随分この辺とろとろに出ちゃってるけど、そんなに気持ち良かった?」
「っ・・・佐助・・・・っ!」
「あらら、、さっきまでの余裕はどこ行っちまった訳?」
「っっ!」
「なーんて・・・・俺も余裕なんかねぇってね。」
「あっ・・・!」

クチュ、と言う厭らしい音と共に、の中へと佐助の舌が指し入れられた。
瞬間、彼女の身体が妖しくしなる。

「あっ・・・んぁぁぁっ!!アァっ・・・あぁっ!!!」

既に潤い、溢れている彼女の泉の中心部を佐助の舌が蠢いてはかき回す。
はそれに翻弄されるままに肢体を弓なりに反らせて声を上げた。

「ふっ・・・あぁっ・・・アッ・・・アァァっあ!!佐助っ・・・!」

チュク、佐助は掻き出すように吸い付いては蜜を口内に送り込む。
そしてまた舌を巧みに蠢かせ、の意識を奪いつくしていこうとしていた。
彼女の喘ぎ声と淫靡な音が場の空気により一層の艶を与えていく。
畳にはの中から溢れた液が佐助の唇を経て彼の顎から滴り落ちてきていた。

「だめっ・・・佐助・・・っ・・・!」
「可愛い顔してんねぇ・・・。」

彼女が達しようとしたその直前に唇を離し、佐助は彼女を見下ろした。
そして、そのまま自らも衣服を全て脱ぎ捨てる。
は涙目で浅く息をしながら、彼を睨むように見上げた。
佐助はそれを無視し、既に制御できない自らの硬い一部分を彼女の花芯部へ挿し入れる。


ジュプ・・・っ・・・


それは互いが驚くほどいとも容易く彼女の奥へ沈んだ。
刹那にの身体が大きく跳ねる。

「ヤバいね・・・・・・・これ・・・っ・・・!」

言いかけた佐助の唇が言葉を紡ぐ事を止め、彼の腰が耐えかねた如く、即座、律動を開始した。

「あっ・・・ひゃっ・・・アっ・・・アァァァ!!!!あっんぁっ!!」


ジュボっ・・・ジュブッ・・・


2人の繋がるその部分から、粘膜性のある水音が創りだされ、更に大きく室内に響き渡った。
彼女の精液で潤ったその中を佐助のものが幾度となく往復する。
貫かれては、打ち付けられ、は嬌声を上げ続けた。

、あんたの中・・・良すぎ・・・・・・・、俺のと相性ピッタリ過ぎて・・・マジで参るわ・・・っ・・・クッ・・・!」

眉を顰めた佐助が、息を乱し、途切れ途切れにそう言葉を口にした。
彼が動く度、の身体にポタポタとその汗が彼女に降りかかる。
そしてそれは彼女の汗と交じり合って畳へ染み込んでいった。


ジュポっ・・・


「佐助・・・っ・・・・」

名を呼ぶの身体が彼の動きに呼応するように、妖しく美しくしなる。

「あっ・・・待った・・・・・・気持ち良過ぎ・・・っ・・・!」
「・・・・・・・・・ハッん・・・佐助・・・もっと・・・奥に・・・・・・・っ・・・アッアァァ!!!!」

の絶叫にも近い喘ぎ声が室内を支配した。
水音に深みと激しさが増し、佐助の動きが一瞬、停止する。

「クッッ・・・っっ・・・!!」
「あっフッ・・・アアああっ・・!!!っっ・出して・・・佐助っ・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!!」


ジュブッ。


引き抜かれた彼のそれが、その瞬間に堰を切った様にの腹に白濁した熱い液体を吐き出した。

「・・・・・・・・・・・・・・・・。」

肩で荒い息をしたまま、佐助が彼女の名を呼んだ。
達した直後だと言うのに、未だに彼のそれはドクドクと脈打っている。
彼は彼女に覆いかぶさるようにして、その肢体をきつく抱きしめた。
互いの腹にぬめぬめと佐助の精液が塗りつけられ、肌が滑りあう。

「佐助・・・もっと・・・・私の名前を呼んで・・・。」
・・・・・・・・・。」
「もっと・・・。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「佐助・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

彼女が彼の身体に腕を回したと同時に、ズブと再び佐助のものがの膣内へ侵入した。


ビクン・・・・ッ


彼女の身体が跳ねる。

「佐助、このまま灼かれてしまいそうだわ・・・あんたに・・・・・・・・・っ・・・フゥッアっ・・・!」
「俺は・・・とっくに灼かれちまってるけどね。・・・・・・・・・。」

再度繋がるその部分から、淫靡な音がまたも互いの鼓膜を震わせ始めた。



やがて行為が終わり、は佐助の腕に身を預けたまま口を開いた。

「佐助・・・・・・・・・・・・・・・、もしも・・・今回の任が無事終わったら・・・・・・、あんたはまた・・・こうして会ってくれる?」
「・・・・・なーんか、頼りない約束だね、。もしも、っての、止めない?
俺はいつでもあんたに会いに行くつもりだぜ。」
「・・・・・・・・よく言うわね・・・。」

フッとは口元を緩めて笑んだ。
佐助はそんな彼女を僅かに力を強めて自分の胸に押し付ける。

「ここに連れて来たのはあんたが初めてだ・・・・って言ったら、信じてくれるか?」
「・・・・・・・・口が上手いわね・・・・・・・・・・・・・・。」

腕の中の彼女が、笑いを含んだままそう答えた。
佐助は苦笑し、更に続ける。


「あらら、そうきちゃいますか。けどこれはホント。
何たって俺・・・に惚れてるからさ・・・・・。」


ピクと、の身体がその言葉に反応して動いた。
彼を見上げ、そしてじっと見つめている。

「嘘・・・・・・・・・。」
「嘘じゃない。正直・・・・・・・・あんたをこのまま離したくねぇしな・・・。
そしたらはずっと俺の腕の中に居る。俺の視界の中に。俺の傍に、さ。」
「佐助・・・・・・・・っ!」

は彼にしがみ付くように彼の身体に回す腕に力を込めた。
時は刻一刻と迫っている。
彼女は自ら彼の唇に口付け、そして囁くように口にした。

「私も佐助が好き・・・、今回の任務・・・・・・・・成功させて・・・あんたの下へ戻ってくるわ・・・。」

佐助の手が彼女の髪を梳く様に撫ぜた。


「あんたの腕は一流だ、何たってこの俺が落とされちまった位だからね。」


彼女を腕に閉じ込める事が出来たなら、
そんなことを本気で考えてしまう自分自身に、佐助は思わず苦笑してしまった。


今、腕の中に居るの存在を確かめる如く、佐助は再びその手に力を込めた。



(終わり)



後書き
自信喪失中に微裏に手を出した自分がちょっと信じられません。
まぁ途中までは書いてたのですが、どうにか仕上げてしまおうとしたら、
・・・・・・・・・・・・またえらい結果になってしまった。無駄に長いし。
しかも前回佐助で打ちのめされておいてまた佐助です。
好きキャラだからどうにも話を思いつくと手を出してしまう。
しかも最初と最後、明らかに辻褄合ってないよ(涙)
佐助をもっと格好良く書いてみたい・・・・・・・・・・・・・・・・・・。ごめんよ、佐助。
では、今回もこのような作品に付き合って下さった皆様、有り難うございます。
失礼致します。


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