ゆらり。
薄暗いその一室を照らす頼りない蝋燭の炎。
その中で、妖しく重なり合う二人の男女の姿があった。
女の口から漏れる嬌声が、室内の空気に艶を与え、呼応する如く男の動きが激しさを増す。

「あっ・・・あぁっ・・・んっ・・・」
「イイか?・・・。だったらもっと・・・声を・・・上げな・・・。」

四つん這いの形で畳に両手を付いていると呼ばれた女は、
華奢な身体を震わせて眉間に切なげなしわを寄せている。
背後から容赦なく突き上げられ、貫かれる度、掠れた悲鳴にも近い声を漏らした。

「政っ・・・宗様・・・もうっ・・・堪忍してくだ・・・っぁぁあ!!」


ジュブッ・・・
ジュポッ。


粘着質な水音が、室内に大きく響き渡る。
互いの汗と精液とが交じり合い、独特の芳香を放っていた。


「イイんだろ?・・・、もっと啼けよ・・・。」


愉しげに口角を上げて笑んだ政宗が、と呼んだ女の細い腰を両手で強引に引き寄せる。
そして更に律動に激しさを加え、彼女の膣内を荒々しくかき乱すのだった。


「っ・・・ふっぁぁ・・・あっ・・ん・・・!!」
「That's the stuff!イイコだ・・・俺を楽しませてくれよ?」


は膝をがくがくと震わせ、畳に付いている両の手を強く握りこんだ。
突き上げられる度に彼女の肢体がそれに反応し、背中がビクンと反り上がる。
体中から噴きあがった汗が、ポタポタと畳に落ちて染み込んでいった。
の内股を半透明の生暖かい精液が伝う。


ジュプッ・・・
グチュ・・・・・・ッ


「ハッ・・・アンタのナカ・・・熱い・・・な・・・・・・今までで1番いいぜ、baby?」
「政・・・宗・・・さ・・後生で・・・ございます・・・私は・・・っ・・・ああぁぁぁ!!!」


絶叫。
快楽と苦痛の狭間に押し潰されそうになりながら、
彼女は喉が張り裂けんばかりの勢いで叫んだ。
刹那。
彼女の膣内に大量の熱が吐き出され、政宗がその腰の動きを止めた。
が電流に打たれたごとく、ビクビクと身体を大きく震わせる。

「ふっ・・・く・・・・っ・・・。」

荒く乱れた息に胸を大きく上下させ、
身体を繋げられたままのは耐え切れなくなった様に涙を見せた。
未だ余韻から抜けきれない政宗が、隻眼を微かに細めてそれを見下ろす。

「What's wrong?honey.クックック・・・そんなに良かったか?アイツよりゃ、自信があるんだがな?」

彼女と同じく息を乱し、しかし何処か余裕を含んだ声音で彼は言った。


ジュッ・・・プ・・・!

「っっく・・・。」
「ぁ・・・」


の膣内から未だに猛る自らの一部を引き抜き、
無言で涙を流し続けている彼女の身体を強引に反転させる。
そして彼女を仰向けにすると、その美しい肢体の上へと圧し掛かった。

「何がそんなに気に入らねぇんだ?アンタ、俺を愛してるんじゃなかったのか?」

を見下ろす彼の瞳が、鋭く、冷徹な眼差しを宿す。
それは闇色の瞳と言っても良かった。

「政宗様・・・お許し下さい・・・っ・・・、はもう・・・あのお方の妻となった身でございます・・・・・・」
「Shut up!そんなこた聞いてねぇ。俺が聞きてぇのは、、アンタの本当の気持ちってやつだ。」
「・・・・・・・っ・・・・・・私は・・・・・・・・・・・・・・・・。」

先を続けようと開きかけた唇を、は短い沈黙の後に閉じる。
そして政宗の視線を避けるように僅かに顔を右へ傾けて逸らせた。

「Ah-HA・・・言う気はねぇってんだな?だがな、・・・。」
「っあっ・・・・!」


クチュ


淫靡な音と共に先ほどの名残の覚めやらぬ彼女の秘部へと、
政宗の長くしなやかな指が挿し入れられる。
彼は躊躇いなくその指をすぐに奥へと進め、蠢かせ始めた。

「ぃやっ・・・あぁっ・・・んぁ・・・!!」
「なぁ、ここは本当に素直だぜ?
ついさっきヤッちまった後だってのに、俺が欲しくて堪らねぇらしいな?」
「ふっ・・・政宗様・・・ぁっ・・・お止め下さい・・・どう・・か・・・あぁっぁ!」

懇願の瞳で涙を浮かべてそう口にするを、政宗は再度唇を曲げて笑んだまま見下ろす。
そうしながら巧みに指を使い、彼女の全てをかき乱していた。

「腰が動いて来てるぜ?俺が欲しいんだろ?。」
「は・・・ッ・・んァっ・・・やめ・・・政宗・・・様・・・ァっ!!!」


クチュ・・・
グチュ・・・・ジュッ・・・ク・・・

「ふ・・ァあああァァっんぁァァ!!!」
「Don't mince words.、我慢は良くねぇぜ?」
(ハッキリ言えよ。)


嬌声を発し、妖しく腰を揺り動かしつつも、彼女は彼の言葉に抗い続ける。


「・・・・・・・っ・・・・―――様っ・・・・!」

「っ!?」


刹那。
政宗の表情が一変する。
彼女が口にしたその名は、決して彼のものではなかった。
じゅぷ、と、言う音と共に再度彼女の中から指を抜き、彼はその手を自らの口元へと運ぶ。
掌をぐっしょりと濡らすようにして絡まっっている半透明の蜜を、
政宗はに見せ付ける如くして赤い舌で舐め取った。
そして隻眼を細め、その闇の色を先程よりも更に濃く滲ませた眼差しを彼女へと向ける。
酷薄で冷徹な、刀の切っ先の如き瞳。


「・・・政・・・宗さ・・・・・・・・・」
「上等だ・・・・・・、俺の前でアイツの名を口にするなんざ、上等じゃねぇか。」
「あっ・・・・!」


ビクリ。
の視線が政宗の隻眼に捕らえられたその刹那、彼女は怯えた表情を露にした。
じっと見下ろす彼の瞳は、一層暗さを深めている。
彼は無言のままに覆いかぶさると、
何の前触れもなく彼女の膣内を自らの熱く猛るその部分で突き破る如く貫いた。


「いゃああァァァァァァっっ!!!!!!!!」


今までの比にならぬほどの絶叫がの唇から発せられる。
彼女は苦痛に顔を歪め、弓なりに肢体を逸らせた。
快楽などとは程遠く、痺れた痛みが電流を思わせる速さで彼女を襲う。


ジュグッ・・・ジュプッ・・・
ジュッ・・・


彼女の白い肌は赤く色づき、身体全体から汗を噴き出させている。
政宗はそれを目にしながら両手でその細腰を荒々しく押さえ込んだ。
の華奢な肢体が軋む程に強引に突き上げ、引き抜いては貫いて、揺さぶりをかける。
互いの精液が潤滑油と化し、ぬらぬらと擦れ合った。



「アンタが悪いんだぜ?あの野郎の名前なんか口にしやがったんだからなぁ。
これでガキが出来たとしても、それはアンタの罪だ、。」



抑揚のない政宗の声が彼女に告げる。

悲鳴で喉を引きつらせたが目にした政宗の瞳は、
まるで穴蔵のように仄暗い深い闇の色を宿していた。


だが、その奥にある彼の深い哀しみに、が気付くことはなかった。


(終わり)




後書き
・・・・・・・・・・・・・・・・ど、どうしよう。久し振りに書いた微裏なのに。
こんな作品を読んで下さった方、本当に有難うございました。失礼致します(脱兎)


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