【6.全部見せて】



政宗様に呼ばれたので、仕事でも申し付けられるのかと思って急いで行ってみた。
んだけど、私を呼びつけたはずのその人は、珍しく居眠りなんかしている。
居眠り、と言うか寝転がってるからこれはもう普通に眠っている状態だ。
上から覗き込んでみたけど、やっぱり寝てる。
かーなーりーぐっすり寝てる。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


いつもいつも人の事コキ使うし、『俺様』野郎だし、憎憎しい殿だけど・・・・
こうして眠ってると普通に格好イイ・・・・よな・・・。

「Hey!、人の寝顔を覗き見んのが趣味なのか?」
「っ!!わ!!!」

私が見下ろしていた政宗様が唐突にパチッと目を覚まして言った。
私は驚いて1,2歩後退りする。

「おいおい、何逃げてやがんだ?俺を起こしな。」
「・・・自分で起きられるでしょう・・・、子供じゃないんだから・・・。」
「Shut up!俺はおめぇに起こせと言ってんだぜ、聞こえねぇってかい?」
「・・・・・・・・・・・・はいはい、分かりました。」

むっとふくれっ面を作ってみせながら、私はまた政宗様の傍まで戻った。
そして殿の前まで来ると両手を差し出す。

「はい、手を掴んで下さい。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

グイッ

「っ!?」

ドサッ

両腕を掴まれた瞬間、何故か体を起こすはずの政宗様が私の体ごと引っ張って自分の胸に私を押し付けた。
私は一瞬呆然とした後、すぐ私の下敷きになっている政宗様を見る。

「あのー政宗様・・・?何か私・・・・あれ?」
「忍び装束ってのは相変わらずそそるぜ、なぁ、。」
「!!!」

殿の言葉に固まる私。
恐ろしく嫌な予感がする。


いやいやいや、『予感』とか考えちゃ駄目だ、
ここは冷静かつ迅速に抜け身の術でもかまして・・・・。


「主相手に忍び技使う気じゃねぇよな?Baby.」
「・・・・・・・・・・・・・・・はい、ですよね。です・・・・・・・・・・。っ!?」

考えを読まれて焦っていると、またしても唐突に政宗様が動いた。
私の腰に腕を回したままゴロンと転がって、
次に気付いた時には私は床に仰向けにされ、その上に殿が乗っかっている状態になっていた。

「Good!やっぱ男が下より上の方が眺めがいいと思わねぇか?」
「・・・・・・・・・いや、そんな事聞かれても・・・。って言うか、ふざけないで下さい!」
「ふざける?No!俺は真剣だぜ。」

政宗様はそう言って私の腰紐に手を掛けると、それを一気に解いた。
そして私が声を上げる間も無いほどの早業で、衣服の合わせを大きく開かせる。

「っ!!!まさっ政宗様っ!!!!!」

慌てて襟元を直そうとした私の腕を、殿が素早く押さえ込んだ。
お陰で、私は晒したくも無い胸元を思いっきり政宗様にご披露することになる。

「いい眺めだな、。ちーと胸の大きさが足らねぇが、ま、そこは愛情でCoverしといてやるぜ。」
「!!!!いい加減にして下さい!っていうか、仰向けになれば誰だって胸は減るもんなんです!!!」

この状況でここまで訳の分からない事を言える自分も凄いと思うけど、
そんなことよりも早くこの危機から脱出しなければもっと恐ろしい事になる。
操の危機だ、女の操の。
絶対、絶対、絶対に。

「っ!!!」

半分思考回路が停止しそうな、それでいて無茶苦茶な回転を起こしていそうな状況の中で、
政宗様は私を無視していつの間にか先へ先へと進んでいた。
因みに、今は私の胸元にくまなく舌を這わせている。
私は咄嗟に体ごと移動しようとしたんだけど、ピクリとも体は動きやがらなかった。

「んぁっ・・・・・あぁっ・・・・・・!」

思わず私が声を上げると、そこで政宗様の動きが止まる。

「やっぱおめぇも嫌じゃねぇらしいな、いい声出してるぜ。
けど、ま、まだこんなもんじゃ済ませる気はねぇがな。」

鋭い片目を細めて政宗様が満足そうに言った。
されている行為は勿論、政宗様の言葉にやけに自分の体の芯が熱くなるのが分かった。
言葉を終わらせるとすぐに殿が唇を胸の突起へ近づけ、含んだ。
それだけでビクリと体が一瞬跳ねるみたいにして浮いた。
殿は私の表情を確認しながら、それに軽く歯を立てる。

「あっ・・・あぁ・・・ん!」
「いい声だ・・・いつまででも聞いていたくなるぜ。まさにSweet voiceだな。」

何がムカツクって、政宗様の低い声が私の心を、体を無抵抗にしていくことだ。
耳元に吹きかかる吐息や、巧みな手の動きに私の意識はもう半分以上飛んでいた。


「忍び装束ってのは確かにそそるが・・・、一糸纏わぬアンタの姿はもっとそそるんだろうねぇ。」


私の唇を塞ぐ寸前に、政宗様が小さく囁いた。


(終わり)



後書き
ヤバイ・・・書けない!!
と思いつつも無理矢理書いたらえらいもんが出来上がってしまった。
もう政宗変態以外の何者でもない。
私の愛すべき政宗はこんなんじゃなかった・・・。
しかも何気にワンパターンになってしまってて申し訳ありません。
では、こんな作品にお付き合い下さったお客様、
誠に有り難うございました。


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