おめぇの髪の毛1本も、他の野郎にゃ触れさせねぇ。
その瞳も、身体も、心も。
俺が堕ちる時は、、アンタも一緒だぜ。


【7.限界の崩壊】



「どうした?もう声も出なくなったのか?Baby.もっと啼いてその声を俺に聞かせてくんな。」
「・・・・・・・政宗・・・・・・もう・・・やめて・・・・・。」

揺らめく蝋燭が数本灯されたその薄暗い部屋の一室で、
乱れた衣服を掻き合せるようにしてうずくまり、女は小さな声で懇願する如く彼にそう訴えた。
隻眼の男は鋭く冷たい視線を女へ落す。
その唇が薄く歪められた。

「what?聞こえねぇな。」
「政宗・・・・・・・・・っ!!」

顔を上げて再度彼の名を呼んだ彼女の瞳には、涙が滲んでいる。
政宗は片手で彼女の美しい黒髪をひと房掴み、
それを唇に押し当てるとまた口を開いた。

「なぁ、よ。おめぇがどこに嫁いじまおうとそりゃしょうがねぇことだ・・・。
最初からアンタにとっちゃ、俺とのことなんざオアソビだったに違いねぇんだからな。
だが・・・・そのオアソビにこの独眼竜を選んだアンタがいけねぇんだぜ?」
「違うっ!!政宗・・・・!!信じてっ!私はあんたの事を遊びだなんて思ってはいなかったわ・・・!!」

先を続けようとが尚も口を開こうとしたその時、
政宗は手にした彼女の黒髪をぐいと力を込めて引き寄せた。
その途端に、の顔が苦痛に歪む。

「っ・・・あっ・・・痛・・・・っ」
「Shut up!!今更もう遅ぇんだよ・・・、言い訳なんざ聞きたくもねぇ。」

掌から髪を離し、続けざまに乱暴に彼女の両腕を掴んで畳へ叩きつける形で組み敷く。
その瞳はどこまでも暗く、そしてまた冷酷に見えた。

「政宗・・・お願い・・・お願いだから・・・・・もう・・・・・・あぁっ・・・・・・・!」

彼は片手でが肌を隠すために掻き合せた襟元を乱暴に開いた。
そして彼女のほっそりとした脚に彼の長い脚が強引に間を割って絡められる。
着物は乱れに乱れ、太腿まで露出させられていた。

「いやっ・・・・」
「いいね、いいねぇ・・・・、さすがにいい声だ。心の底から怯えてんだろ?この俺に。」

肉食獣が獲物を前に舌なめずりをする様に、彼は彼女を見下ろして目を細める。

「もっと啼いてくれていいだぜ?そのsweet voiceを俺の耳に叩き込めよ。
アンタを娶るその野郎は絶対に聞けねぇ位甘いその声をなぁ?」

彼の片手は大きく開かれた襟元から直に彼女の肌に触れ、
その胸の膨らみを荒々しく掴んだ。

「っ・・・・あっ・・・・やっ・・・!!」

掠れた声が室内に響き、政宗はまた口角を僅か上げる。
彼の掌に更に力がこもると、は悲鳴にも似た声を再び大きくその濡れた唇から発した。

「あぁぁっ・・・!!」
、どうした?もう抵抗する気は無くなっちまったってかい?」

片手で彼女の両腕を拘束したまま彼は言った。
そしてゆっくりと身を屈め、微かに開かれた彼女の赤い唇を味わう如くに舌を這わせる。
その唇が小刻みに震えているのが彼にはよく分かった。

「政宗・・・。」

舌を離し、彼が自らの唇を彼女の唇に重ねるその瞬間、彼女が聞き取れぬ程小さな声で彼の名を呼んだ。

「ごめんなさい・・・・・それでも・・・・・・私は・・・・・・貴方を愛・・・・・「Shut up!!」

突き刺さる程鋭く、冷たい声で政宗は彼女の言葉を遮った。
だが、は怯む様子も無く再び唇を動かす。


「愛してるわ・・・・・・・・・政宗・・・・・・・・・愛してる・・・・・・・・・・・・・・。」


その言葉を耳にした刹那、政宗の表情に動揺が走った。
拘束していた片手を離し、両手で拳を作り、それで畳を叩き付ける。

「Shit!That's No fair.・・・今更そんなクソったれな台詞吐くんじゃねぇ!」

吐き捨てる如く口にした彼の瞳には、つい先ほどまでの冷酷な色は消えていた。

「政宗・・・・・・・・・・・・・・・・。」

彼の名を呼び、は僅かに身を起こすと片手で政宗の頬に触れる。

「知ってるわ・・・あんたがどれだけ私を好いてくれているのか・・・、
だからもう・・・自分で自分を苦しめるような真似はやめて・・・・・・。
お願い政宗・・・・・・・もう・・・・・・。」

彼女はそういい終えると、自ら唇を彼の唇に重ねた。

「堕ちる時は一緒に・・・政宗・・・あんたはそう言ったけど、
結局自分だけが悪者になるつもりだったの・・・・?」
「HA!俺はそんなお人好しじゃねぇ。
アンタの中に・・・一生忘れられねぇ俺の姿を焼き付けてやりたかっただけだ。」

例えどんなに憎まれちまう結果になろうとな・・・。

半ば自嘲気味に政宗は最後にそう付け足した。
はそんな彼をじっと見つめ、不意にフッと唇を哀しく歪めた。

「焼き付ける・・・、そんなことしなくても・・・・・・・とっくの昔にそうなってるわ・・・・・・。」

口にした直後、彼女の瞳から雫が頬へ伝う。

「遊びなんかじゃなかった・・・・・・政宗・・・・、それだけは分かって・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」

彼女の名を呼んだ政宗が、彼の頬に触れたままのの手を握り、
それに口付ける。

「結局こうしてアンタの言葉に俺の全てが左右されちまうんだ、ザマねぇな・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・政宗・・・・・・・・・。」
「安心しな、もう乱暴な真似はしねぇ。
優しくしてやるから・・・・・・・最後くらい・・・・俺の我侭聞いてやってくんな。」

は小さく頷くと、白い肌を露にしたその姿で自ら彼の身体に細い腕を巻きつけた。
先程までの冷酷な政宗の姿は既に跡形もない。
彼はゆっくりと彼女を床へ横たえて、囁くように言葉を紡いだ。


「I will love you always.」


(終わり)



後書き
超中途半端な鬼畜、そして悲恋なストーリーで申し訳ありませんでした・・・。
何が書きたかったのか判らない仕上がりになってしまった・・・。
私の中だけでは「俺以外」の鬼畜系バージョンが書きたかった・・・はず。
最後はもう収拾がつかなかったですね、はっはっはっは!
頭が完全に連載モードなので、短編書こうとするとこうなる・・・。
政宗がどんどん色んな意味でおかしい人に(苦笑)
では、こんな作品を最後まで読んで下さったお客様、誠に有り難うございました!
政宗の最後の台詞訳 I will love you always.--あなたのことをいつも愛してる--


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