日曜日。
遅寝遅起き万歳な休日。
この世界に来てからの私は、
休みの日の予定と言えば大体政宗、元親、幸村、佐助とつるんでる。
って言うか、休み以外にも大抵一緒に居るんだけど。
言ってしまえばとにかく何だかんだと5人で一緒に居る事が多い。
そう、5人で。
いちいちバトる4人をいい加減うんざりすることもあるけど、
皆で一緒に居るのは楽しいし、
何よりBASARA若手好きキャラに囲まれての生活に心の底から嫌だ、
なんて思うような不満がある訳も勿論なくて。
だけど、最近、ちょっとだけ事情が変わった。


ごめん、皆、私毎回5人じゃ物足りない。


有り得ない。
こんなこと考えるなんてどうかしてる。
ここでの生活に慣れたから、調子こいてんじゃないの?私。
なんて思ってしまったりしなくもないけど。
たまにはまともに佐助と二人っきりになりたいってのは、やっぱ贅沢ってもんだろうか。
幸村は勿論、政宗に姫親は私と佐助が付き合ってることを知ってる。
他にはクラスメイトのかすが(彼女に打ち明けた瞬間「お前の趣味は分からない。」と、言い放ってくれた。)
それから妹のいつき(彼女は「その冗談、全然笑えないべ」と何故か不機嫌になった。)
が、佐助と私の事を知っている人間だ。
だけど、当然学校や家じゃ今までどおり(?)家族としてやってる訳で。
たまに佐助が私の所に来ても、絶対に幸村が部屋に乗り込んできたりする。

――そなたら!!この幸村の目の黒い内は、如何なる事があろうと破廉恥行為は許さぬ!――

とまで言われた事もあるし。
佐助はあからさまに嫌面をして抗議してたけど。


とにかく、私と佐助は長時間まともに二人っきりになれたことが無い。
ま、今更文句垂れても仕方ないって、諦め始めてたりする訳だけど。
これでも、一応青春まっさかりの17歳の乙女ですから。
そんな事を考えてたりもするってこと。




早朝6時。
いつもならとっくに起きて活動中。
だけど本日は日曜日。
ゆっくり安眠、昼まで熟睡。
な、筈だった。


―コンコン。
コンコン


私の部屋をノックする、ドぐされな輩が居なければ。
元々眠りの浅い私はこのノックで目を覚ましてしまった。
けど、勿論、起きるつもりなんか無い。


・・・あるかってのよ。


シカトを決め込んで、私は目を開けずに布団を被る。


―コンコン。
コンコン


「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

ノックは続いた。
私は目を瞑ったままの状態で、苛々とし始めつつ、ドアの向こうに居るのが誰なのかを考えた。
この時間に起きている人間ってのはまずまつ義姉か信玄父だ。
だけど、どう考えてもこのどちらかが私の部屋に来る理由が見当たらない。


じゃあ、家康のアホが寝惚けて嫌がらせ?
いや、アイツだったら有無を言わさず勝手に部屋に飛び込んでくるはずだし。


―コンコン。
コンコン


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


しつこいから!!マジで誰よ!?
まさかザビー叔父さんお部屋訪問布教!!??


―コンコン。
コンコン


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!!!!」


バフッ!!

と、布団を押しのけて、立ち上がる私。
マジでキレそうな状況。
私は凶悪そのものの表情でドアノブに手を掛けて、大きく息を吸い込む。


―バンッ


「うるさいわっっ!!!!!!!!!!」


ドアを勢い良く開けて、それと一緒に私は怒鳴り声を上げた。
・・・・・・・・・・・・・・つもり、だった。


「・・・っ!!??」


だけど、ドアを開けたその瞬間、凄い速さで私の背後に回った誰かに口元を押さえられて、
そのまままた自分の部屋の中へと連れ込まれてしまった。


「っっっ・・・!!???」
『シィー!!はいはい、ちょっと静かにしてくれよ、。』


私を自分の腕の中に引き入れるみたいにして、片手で私の口元を覆ってる人物、
佐助が、ヒソヒソ声で後ろから耳元でそう言った。
状況が飲み込めずに、私は咄嗟にあいつの方へ振り返る。
だけど、奴は手を離してくれない。

『大声は出さない、これだけは約束してくんない?
そしたら今すぐこの手をこっからどけるからさ。』


コクコク。

頷いた私に、佐助は満足そうな笑顔を向けた。

『はい、よしよし、イイコ、イイコ。んじゃ。』

言いながら、佐助が私の口元の手をゆっくり外す。
私は取り合えず一呼吸置いてから、口を開いた。

「で?こんな朝っぱらかどうしたのよ?
佐助だって休みの日は私が昼間で眠ってんは知ってるでしょ。」
「ま、そう拗ねなさんなって。いやー、これでも俺、随分大人しくしてた方だぜ?」

何やら一人でうんうんと納得げな佐助。
奴のその言葉の意味の分からない私はハァーーーっと大きく溜息を吐く。

「・・・・・・・・・・答えを聞かせてよ、答えを。用事があってここに居る訳でしょ?」

佐助は私がそう言うと、ニヤリ、と笑って返事をした。


「デートのお誘いに来たんだけど?」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」

かなり長めの間を開けて、私は佐助に聞き返した。
アイツはニヤニヤしたままで、もう一度繰り返す。

「デートのお誘いに来たんだけど?」
「でーと・・・?」
「そ、俺様もうこれ以上邪魔者にとの時間取られちまうのに我慢ならなくてさ。
伊達の旦那達がここに来る時間は大体決まってる。
まさかこんな朝っぱらっから出かけてるとは思わないだろうしねぇ。」


ポカン。
馬鹿みたいに口を開けた後、私はそこでまたハッとした。

「って言うか、私全然準備とかしてないし!」
「あーあ、そうだねぇ・・・15分で済ませられる?」
「15分!?有り得ないよ、せめて30分で・・・・!」
「いや、それじゃ真田の旦那が起きてきちまうぜ。20分、いける?」
「分かった・・・!から、ちょっと出ててよ!」
「はいはいっと。」

言って、佐助が私から離れる。
奴はドアまで歩いて行って、そこで急に私の方に振り向いた。

「俺からのデートのお誘い、
喜んで受け入れてくれてると思っちゃってもいい訳?」

答えなんか分かってるクセに、ニヤニヤ笑う佐助の顔。
ほんっと、ムカツク。
ムカツク、けど。

「・・・・・・・・・・・・じゃなきゃ急いで準備しようなんて思わないでしょ。」

私も、可愛くない奴、ってこと、自覚してるから。
取り合えず、苦笑するアイツに一言、付け足した。


「有難う、実は私も・・・同じ事考えてた。」


・・・・。」
「はい!!さっさと速やかに出る!幸村起きてくる時間になるわよ!」

佐助が今にも抱きついてきそうな気配を感じ、私はアイツの背中をグイグイと押す。
奴はまたも苦笑して、それからドアを閉める瞬間に言った。


「今までの分、今日一日俺の愛情たっぷり感じて貰うからな、。」


「!!」

一瞬妙な事を想像してしまいつつ、慌ててドアを閉めた私。
首まで真っ赤になったことだけは、
意地でも見られなくて良かったと心底思う。


微妙な不安を感じながら、それでもやっぱり今日一日佐助と一緒に居られるんだと思うと嬉しかった。
いそいそと準備を始めながら、取り合えず幸村や政宗や姫親に心の隅で謝っておく。


たまには許せ、悪友&兄!!!


(続く)


--------アトガキ---------
ヒィェェ・・・!続いてるけど、実は彼らが何処に行こうとしているのか決まってません(・・・)
佐助がお誘いに押しかけてくるシーンは前々から考えてましたが、
その先は考えてなかった・・・・・・・・・。ここは月並みに遊園地とか・・・????
貧困なネタしか思い浮かばない・・・。宜しければ拍手からでもご意見頂けますでしょうか?
参考にさせて頂きますので。他力本願で申し訳ございません。
佐助に張り切らせてる割に・・・・(涙)ではでは今回はこれにて失礼致します。


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