「ぬっ・・・、が包丁で手を切るなど珍しいな。」
「お義父様こそ珍しく取り乱していらっしゃいましたね。」
「ま、お館様はには甘いからねぇ。」
!拙者がそなたの集中力を削いでしまったようだ!すまなかったでござる!!」
「しかし傷が深くなくて安心したな。あ、まつー、飯おかわり!」
「フン、その程度の事で集中力を無くすとは、片腹痛いわ!」
「三河のぉ、口が悪かぞ!弁当ば作ってくれとる人間にそがんこと言うんじゃなか!!」
「ご先祖様の加護があれば!!その程度の傷消し飛ぶのぢゃぁぁぁ!!!」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

もうどうにでもして欲しい気分。
食卓180度何処を見ても戦国BASARAのキャラが居やがるし。
信じたくもないけど、どうやら私の家族は丸ごとそのまんま、彼らと入れ替わった模様。
夢じゃないってのは身をもって確認済み。
これ以上何か理由があるんだったらこっちが教えて欲しい。


しかも陣営とか全く無視なんだもんな・・・。
マジで笑える・・・ハハハハハハ・・・・・・・ハハ・・・・・・・・・ハ・・・・・・


、手の傷が痛むでござるか?食が進んでいないようだが・・・。」
「・・・っ!?」

半分放心状態の私に幸村・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(もう認めるしかない)が心配そうな顔で声を掛けて来た。
私は咄嗟に声が出せずに、とりあえずブンブンと首を左右に振り回した。

「そうか、ならばよい。」

嬉しそうに頷いて、幸村・・・は私にご飯を食べるように言った。
けど、ハッキリ言ってマジでそれどころではない私。
まつの作ったご飯はかなり美味しそうではあるけど。



「ごちそうさま・・・・・・・・・・・・・・・・。」

結局、ほとんど手をつけてない状態で私は立ち上がった。
そしてそそくさとBASARAな家族の傍を離れて、洗面所に向かう。
ハッキリ言って、逃げ込んだ、ってのが正しいかもしれない。
歯磨きをしながらも、鏡の中の自分と睨めっこをして今この状況を考えた。
勿論、結論なんか出る訳もない。


そりゃ私だって『戦国BASARA』は好きだよ!?
だけどこれちょっと違うでしょ!?おかしいよね!?何でこうなった訳!?


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やめた・・・・とにかくさっさと学校に行こう・・・。」

うんうんと力なく1人で頷いて、私はうがいをする為に口に水を含んだ。

「おいおいおい、1人で先に行っちまうって?俺も一緒に登校するつもりだったんだけどね。」

「っっブハーーーーーッ!!!!!!!!」

「げっ!!ちょっと!!何やってんの?アンタ!」

唐突に現れた佐助に、驚いた私は口の中の水を鏡に向かって思い切り吹き出した。


って言うか、気配どころか足音もしなかったわよ!!!!!


ごほごほとむせ込んで、口元を押さえて手近にあるタオルを掴む。
それで口を拭いて私は後ろに居る佐助を見た。

「なっ・・・ゴホッ・・・さす・・・ッホ・・・ゲッホ・・・。」
「はいはい、落ち着いて、落ち着いてっと。咳が収まったら聞いてやるからさ。」

咳が徐々に止まってくると、佐助は笑って「どうぞ」と言った。

「・・・・・・佐助も・・・登校するの・・・・・・・・?」
「そりゃしますよ、アンタと同じクラスだしね。って、何?もう夏休みでボケちまったのか?」
「・・・・・・・・・ううん・・・・・・・・・・。」


佐助が私と同じクラスの兄貴役・・・・・・ってこと?
・・・・・・何かピンと来ない・・・・・。
てかそれよりも一緒に登校じゃここまで逃げて来た意味がないな・・・。


それでもいいかと言う気分にさせてくれる佐助が憎い気もしたけど、
私は結局彼と登校することにした。
勿論頭は全然今の状況について行ってないんだけど。
多分あり得なさ過ぎて、思考回路が麻痺ってるんだと思う。
その後2人で家の門を出たとこで、えらくドデカイ車が止まっているのが目に入った。
車に詳しくないから車種は分からないけど、見るからにべらぼうに高そうな車だ。
しかもどう見てもうちの家の前につけてある。
それを見た佐助が私の隣で、げっ、と声を上げた。

「おいおいマジかい、伊達の旦那・・・。また派手な待ち伏せだねぇ。」
「・・・・・・・・・・・・・だ・・・・・!?って・・・ええええええ!?」

今更、これだけBASARA面子揃っといて驚くこともないとは思う。
だけど驚かずにいられない。
いられるかってのよ。
頭が麻痺ってるとはいえ、これ以上私の頭をパンクさせないで欲しい。
1人でうろたえまくる私をよそに、目の前の車の後部座席の窓がウイーンと開いた。
で、勿論現れたのは例に漏れずBASARAキャラ、『伊達政宗』その人だった。

「Good morning!、そんなヤツ置いといて俺の車に乗んな。」
「っっっっ!!!!!!!!」
「こらこら、なーに人の妹ナンパしちゃってんのかな?
悪いけど俺たちは健康的に歩いて登校するわ。じゃ、行こうぜ、。」

そう言って私の腕を掴んで歩き出す佐助。
パニクリまくっている私はそれに従うしかなかった。
そこで政宗のヤツが車から降りるのが視界の隅に見えた。

「待ちな、俺はアンタに言ったんじゃねぇんだぜ?に言ったんだよ。」
「悪いね、可愛い妹を守るのは兄貴の役目ってね。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


何!?何!?何なんだ!?
てかいきなり2人で臨戦態勢に入らないでよ!!!
私全く理解不能じゃんよ!!!!


私を挟んで妙なオーラを放つ佐助と政宗。
この世界の設定(!!??)がイマイチ理解出来ない私は、
これ以上何か起これば間違いなくこの場で倒れてしまうだろうって位頭ん中グチャグチャだってのに。
そこへまた、門の奥からドドドドドッと言う音と一緒に全身真っ赤な男が乗り込んできた。
(因みに、うちは制服着るも着ないも自由。)

「佐助ぇぇ!!!!!!そなたを何処に連れて行くつもりでござるかぁぁぁ!!!???」
「どこって、学校しかないでしょうが!」
「ったく、また暑っ苦しいのが増えやがったか。」


勘弁してよ・・・・・・・・・・・・・・・・、早く学校に避難したい・・・・・・・・・。
落ち着いて考えをまとめさせてぇぇぇ!!!!!!!


今の状態、ゲームでならもうメチャクチャ美味しいシチュエーションだと思う。
これはマジでそう思う。
だけどこれが現実だと言う話になったら全く別問題だ。
何度も言うけど、あり得ないよ、こんなの。


・・・3人でもめてる内に逃げて・・・そんでトイレにでもこもって色々考えよう・・・。
まずは落ち着ける場所が欲しいってもんよ・・・・・・・。


私は3人からこそこそと離れようと歩き出そうとした。
・・・・・・んだけど、そうは問屋が卸さなかった。

「アアン?朝っぱらからギャーギャーと何騒いでやがる!?田舎もんどもがよ!」

私の前に立ちはだかるみたいにして現れたのは、左目に眼帯をした銀髪の男。
思わず大口開けて見上げる私に、ソイツがニヤリと笑って言った。


「よぉ、。わざわざ迎えに来てやったぜ。あの馬鹿ども放ってさっさと行くぞ。」


卒倒決定!
私はその場で地面をベッドに致しました。



ちょっと神様、ちーとオイタが過ぎるんじゃないの?



(登校しましょ)


----アトガキ-----
とりあえず相手キャラだけでも全部出してしまおうとした私です。
ヒロインがどんどんおかしい上に柄の悪い女子になる。
と言うか、元々こう言うヒロインの方が書きやすいんですよね(笑)
まだ設定の決まってないキャラが3人居るので、引き続き案募集です・・・。
佐助が養子だってこととか、その辺の話も追々書いていかないとな。
では、今回もここまで読んで下さったお客様、誠に有り難うございました。
失礼致します。


ブラウザバック推奨