「。」
「・・・ん・・・。」
「Get up!honey.今戻ったぜ。」
深夜。
浅い眠りを繰り返し、ようやく眠りが深さを増してきたその時、
の布団のすぐ傍に立っている隻眼の男が彼女を揺り起こした。
閉じられていたの瞳が、うっすらと開かれる。
「お目覚めか?my princess.」
「あ・・・ああっ!政宗様・・・!」
ぼんやりとした視界はすぐに焦点を結び、政宗を目にした彼女は布団から身を起こした。
そして再び愛しい男の名を呼ぶ。
「政宗様!ああ・・・!ずっとお帰りをお待ちしておりました・・・!!」
「・・・そんなに喜んで貰えりゃ、俺も嬉しいぜ。」
フッ、と、政宗のその鋭いはずの瞳が僅かに細められ、眼差しに優しい色を濃く滲ませる。
布団の傍らに肩膝をついた彼が、を自らの両腕の中へと引寄せた。
政宗は唇を美しく艶やかな彼女の黒髪へ埋める。
指を長く流れる髪に絡ませて弄びながら、彼は再び口を開いた。
「戦で長くアンタに会えねぇ事にだけは慣れねぇが・・・、
だからこそ俺はここに戻って来られんだ。長いこと待たせちまって悪ぃな。」
「いいえっ・・・は・・・は政宗様がご無事なだけで・・・それだけで幸せにございます・・・。」
涙声にも近い掠れた声で、はそう言い、縋り付く如く彼の体に腕を回す。
政宗は唇をゆっくりと移動させ、彼女の耳朶に口づけた。
甘い芳香が彼の鼻腔を掠める。
眩暈と切なさに、息苦しささえ感じてしまう程愛しい存在。
「政宗様・・・どうか、私の名を呼んで下さいませ・・・。
貴方のその唇で・・・・・・・・・。」
背中に回された彼女の掌が、軽く政宗の衣服を掴んだ。
彼の腕にすっぽりと収まっているの細く華奢な体は、何とも儚く頼り無い。
政宗は彼女の耳元に唇を寄せたまま、熱く湿り気を帯びた吐息と共に彼女の名を呼ぶ。
低く、甘く、囁くように。
「・・・。」
彼のその声音が彼女の鼓動と鼓膜を震わせた。
「政宗様・・・・。もっと、もっと私に貴方様のお声を・・・。」
「・・・、愛してるぜ、いつでも、アンタだけをな。」
「ま・・・さ・・・・ぁっ・・・・!」
の耳元に寄せられていた彼の唇がゆっくりと移動し、彼女の唇と重なる。
ねっとりとした舌使いで軟体動物の如く蠢いたそれは、すぐに彼女の舌を絡め取った。
先程の甘い囁きを口移しで送り込まれたように、
の喉を政宗の熱い吐息が灼けつきながら焦がしていく。
やがて長い口付けが終わると、彼はゆっくりとを布団の上へと横たえた。
「、アンタの全てを今すぐ肌で感じさせてもらうぜ。
俺が生きてるって証を・・・アンタの体で確かめてぇんだ。」
低く耳に染み入る甘い声音で彼は囁き、彼女の帯紐を器用に解いていく。
元々眠る為に襦袢姿に近かった彼女の着物は、いとも容易く脱がされる。
「・・・政宗・・・様・・・・あっ・・・・。」
乱された襟元から滑り込んだ政宗の掌は、ひんやりと冷たい。
は咄嗟に軽く身をよじってビクリと体を跳ねさせた。
「、怖いか?俺が。」
「いいえ・・・政宗様が・・・怖いはずはございません・・・。」
「・・・イイコだ。」
細められた瞳が、愛しさを込めて彼女を見下ろす。
は彼の頬に細く震える指先を触れさせた。
「I love you.」
か細い声で彼女は政宗に告げる。
真っ直ぐに視線を合わせた彼が、フッ、と、柔らかに笑みを零した。
「I love you, too.」
(終わり)
後書き
・・・・・クサクサ政宗に磨きを掛けて、新年初夢がコレでした!
恐ろしい糖度に糖尿病になりそうな・・・そしてクササに自分自身が壊れるのを感じます。
こんな作品を読んで下さって、誠に有り難うございました!
では、失礼致します。
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